MG ユニコーンガンダム レビュー


他の画像はコチラの画像置き場で

※完成したのでそっちの画像はコチラ


文芸発のガンダム作品として今年スタートした『機動戦士ガンダムUC』主役機。
MGがこういったメディア展開と連動した事はガンダム4号機&5号機の時にもありましたが、作品が継続的進んでいて、しかも原作でもユニコーンの全貌は明らかになっていない状態でのMG化は初といえます。
「歴代主役ガンダムには必ず何かしら外見的特長がある」という事で、作者の福井晴敏氏が、一本角がアンテナにパカっと割れて頭部が変化するというアイディアを提案、それを受けたユニコーンデザイナーのカトキハジメ氏が全身の外観そのものを全く異なるものに変えるというアイディアを盛り込んで。ガンダム史上初となる「変身」というギミックになったそうな。外観が変化するというものではシャイニングガンダムのスーパーモードがあったけど、まぁ、別物ですな。

今回もバンダイとカトキ氏ががっつり組んで、カトキ氏全面プロデュースにより初立体化で決定版。最大のウリであるNT-Dモードの変身ですけど、
スゲェ
と言いようがない。PGのハッチオープンの技術をそのまま1/100サイズに落とし込んで、MG ∀ガンダムで確立された極小ヒンジを駆使しまくって装甲パネルが展開。機体そのものシルエットが全く異なるモノに変化。さらに装甲内部にあるクリアパーツが露出して光って見える。しかもコレ、頭部の両頬にあたるパーツを一旦取り外す以外は完全変形。ユニコーンモード時の装甲がピッチリ合わさって隙間がまったく出ないというのも凄すぎる。
恐るべしバンダイテクノロジー。近年CGモデルなんかを使って機械で設計する技術が発展してるとはいえ、このギミックを考えて極めて精密な設定画を描いたカトキ氏と、それを立体化したバンダイ設計者の頭の中いったいどういう構造をしているんだ。サイボーグなんだきっと。
このギミックの凄さを文章では表現するのはとても困難。説明するには大量に画像が必要だし、そんなんめんどくさい(不精) 実際に立体で手にとって確認して下さい。ガンプラ好きを自認すなら、現状、バンダイ最高の技術を持って製作されたコレは作らないとダメ。原作読んだ事なくても手に取るべきかと。
あえて難点を挙げるとすると、強度面で不安があります。全身に極小ヒンジが内蔵されているためパーツが細く、うっかりするとポキっといってしまう可能性大。ツノもかなり薄いし、パーツから切り出す段階でも気を使うので、製作にはなるべく薄手のニッパーを使いましょう。
可動に関しては、しょうじき必要最低限な部分しか動かない感じ。まぁ、アニメーション作品じゃないし、そんな派手なポージングの必要はないけど。ここまで凄まじいギミックがあって、さらに可動せよというのも酷な話。あとDモードの脚部が長すぎると各地で言われてるし自分もそう思うんですが、HJ今月号のインタビュー記事によると、敢えてそうしてるんだそうな。こういうデザインなんだと納得しときましょう。

このユニコーンの売り上げによってはバンダイもUCに関して積極的になるだろうから、HGUCリゼルクシャトリヤが出るかも。他にもギラ・ズールとかδプラスとか、UCのMSは立体栄えするのばっかりなんで出して欲しいです。ユニコーンHGUCなら、UモードとDモードを別々に出した方がいいだろうなぁ。シナンジュはMGで欲しいです。