mogwai with afrirampo @ unit


「Mr.Beast」
いわゆる「レコ発」前というか、アルバム完成直後の来日ということで、メンバー達の演奏はピタリと合っていて、そこから生み出される新しく大きな力というものを今回は感じました。前座のあふりと対照的だったのは、彼女達が発しているのは円盤やUFO、DOORSのような小さなライブハウスが(いい意味で)本当に似合う音楽で、それに対してmogwaiの音楽はやはり屋外でこそ真の効力を発揮するのだよなあということ。かといって一昨年のFRFと較べて見劣りするパフォーマンスだったわけでは決して無く、「2 Rights Make 1 Wrong」のような浮遊する雰囲気の路線もしっかり楽しめて、それに新譜からの曲も少し聴けたりしたわけで、今年FRFには来ないと思うけれど、来たらいいなあとか、そういう話です。
フリーホイーリン・ボブ・ディラン(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
フリーホイーリン・ボブ・ディラン(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
mogwaiの客入れ中にBGMでエモコア系の曲が流れていたら、突然"A Hard Rain's A-Gonna Fall,"が流れ出して、ちょっと驚きつつ、それでも聞き入ってしまいました。あれは何かのメッセージなのでしょうか。深読みし過ぎなのでしょうか。

今日も地球が逆回転


「URUSA IN JAPAN」
話を元に戻すと、あふりを初めて見ると確かに拒絶反応を起こすのもよくわかりますが、それにしたってフロア後方の人たちはいやに冷たい視線が多かったような気がします。それでも、最後には無駄口をやめて彼女達の演奏に釘付けになっていたので、なんというかこんちくしょうといいたくなったのでした。
このアルバム、音はもちろんのこと、ジャケットのアートワークが本当秀逸すぎて、未来の現代アートはこれだ!と言わんばかりの(意味不明の比喩ですが)迫力、それはかつてのboredomsを想起させるエネルギーがあって、そればかりはちょっとアルバムを聴くまで予想が出来なかったことだったので驚きでした。