距離感

tatsuamano2009-02-20

英語で夢を見たときは、本当に英語ができるようになったときだ!というようなことを聞いたことがありますが、先日、ついに英語の夢を見ました。
しかし夢の中でも自分、カタコトでした。
なんとありがちな。。。
それはともかく、以前少し紹介した共著論文が無事受理されました。
Raine AF., Brown AF., Amano T. and Sutherland WJ. (in press) Assessing population changes from disparate data sources: the decline of the Twite (Carduelis flavirostris) in England. Bird Conservation International.
こちらの人たちの論文に参加させてもらったのはほぼ初めてでしたが、英語チェックが要らないので何と言うか、一手間少なくて済んでいいですね。。
先週末に、SnettishamというRSPBリザーブに行ってきました。以前訪れたFreiston shoreとは広大なThe Washを挟んだ反対側に位置しています。
今回の目的は、何と言ってもコザクラバシガンの飛び立ちです。数万羽の群れがThe Washでねぐらをとり、明け方に採食のため農地へ向かって飛び立っていくという、ガンを研究している身としては欠かせないイベントな訳ですが、2月上旬までしか滞在しないとのことで、ちょっと心配しながら訪れてみました。
7時過ぎにリザーブに近づいたところで、いきなり車の頭上を第一陣の群れが!この段階で既に遅れ気味ですが、車を止めて彼らを見上げると、聞きなれた声に何だか感慨深い限りでした。
 ちょっとわかりづらい・・・
急いでリザーブへ向かうと、ちょうど車を降りたところで後続の群れが続々とやってきました。どの群れもとても高く飛んでいます。なにせ広大なThe Washですので、岸からはかなり離れたところにねぐらをとっているのかもしれません。1時間ほどの間、合わせれば数万はいたでしょうか、久し振りに壮大なショーを楽しむことができました。


飛び立っていった彼らは、内陸部の農地で収穫後に残されたテンサイを採食します。ビルのグループでも以前研究対象としていたということもあって、実際現地で見られたのは感慨深かったです。近いうちに北方へと旅立つことでしょう。
リザーブではちょうど潮が満ちてきているところで、見る見るうちに押し寄せる水際に群れるオオソリハシシギコオバシギ、ダイシャクシギ、ミヤコドリ、アカアシシギなどを見ることができました。こうやって書き出すとイギリスやオランダでよく研究されている種がやはり多いですね。。。朝ということでメンフクロウも飛んでいました。
満ちる潮に押し寄せられる群れ
他のリザーブと同様に印象的だったのは、生息地への「距離感」です。建物らしい建物はなく(リザーブによってはあるようですが)、駐車場から実際の生息地まではだいたい数キロ歩くことになります。そのせいもあってか、そして日曜の朝ということもあって、滞在中出会ったのは、生粋の鳥好き夫婦、みたいな人達が何組かだけでした。
いずれにしても適度な距離感を感じつつ、非常にいい時間を過ごすことができました。また別のリザーブにも行ってみたいと思っています。