「アナザーコード 2つの記憶」感想

DS期待のアドベンチャーゲーム。とりあえずエンドまで行きましたので感想とか。

アナザーコード 2つの記憶

アナザーコード 2つの記憶



昔ながらのアドベンチャーゲームのシンプルさと、DSのインターフェース(タッチペン)の組み合わせが絶妙。システム自体は画面をポインタで調べるオーソドックスな形ですが、タッチペンだとこれほど楽だとは。方向キーでカーソルをずりずり動かさずに済むのはホントに快適です。

キャラクターデザインも媚びてない感じで、ナチュラルな絵柄で素晴らしいです。アニメ絵好きの人も、普通の人も違和感なく受け入れられそうですね。私はキャラ萌とかほとんどしないんですが、アシュレイはいいなーと思いました(^^; 謎解き失敗して「うまくいかないよっ」とすねるのは可愛い。

オープニングを始めとした、二画面を巧みに使った演出も素晴らしいし、屋敷のインテリアなどはかなりセンス良く描かれてます。

アシュレイの話(現代)とディーの話(過去)が少しずつ紐解かれていくのはお見事です。アシュレイの台詞に関して、プレイヤーに媚びを売るようなセリフがないのが気に入りました。

やっぱりベタでも家族愛は良いですね。終盤はなかなか盛り上がります。船長の渋い台詞も良いですな。

謎解きそのものはちょうど良いくらい。勘の良い人ならちょっと物足りないかも。もう少しトリッキーな仕掛けがあっても良かったかな。個人的には9パズルが一番難しかった…。

ちょっと気になるのは「さわれる推理小説」っていう触れ込みなんだけど、これは明らかに違いますね。話も雰囲気もファンタジーだし。ロジカルなストーリー展開を期待していると、何か違うと感じるでしょう。

ボリュームがやや不足気味に感じますが(私はエンドまで7時間程度)、携帯ゲームなのでこれくらいが限界なのかな。

システム周りは素晴らしんだけど、一点気になったのがフラグが立たないとアイテムが取れないところ。アイテムをとにかく集めて謎解きのシーンで使う、のではなく、謎解きのシーンに行ってフラグを立ててから、対応するアイテムの所まで戻ってゲットしないといけない。これはちょっと無駄手間に感じた。

とりあえずDS持っているなら遊んでおくべきゲームでしょう。エンディングの一番最後の小粋な仕掛けには脱帽&感動。珍しく素直に「いいゲームだなぁ」と思いました。お勧め。