一年に2回だけの庭園開放日

ワタシがまだ20代の頃、多摩地区にはところどころ武蔵野の自然林が残されていた。
それらも地域開発でどんどん無くなり、府中界隈では、公園以外にほとんど見ることができない。
公園の植生も原生のままというわけではないだろう。
JR国分寺駅の近くにある日立製作所中央研究所は、広大な敷地に、武蔵野の昔のままの自然が残されている。
この研究所で、一年に春と秋の2回しかない開放日が21日にあると知って、
SNSの自転車コミュニティの皆さんと一緒に出掛けた。
・・・・・
府中・郷土の森公園で待ち合わせ、途中、国分寺七重の塔の跡や、お鷹の道の湧水池などを巡り、国分寺駅付近に。
ここからは近くの公園に自転車を置き、日立研究所に向かった。


●人がいっぱいすぎて写真撮りにく〜い

研究所の入口は、家族連れやお年寄りの団体でごった返し。クラブツーリズムのツアー客も大勢。
その人込みの中を進み、小さな渓谷にかかった橋を渡ると研究棟が見えた。
この門から研究棟へのアプローチがなかなかステキ。人が多すぎて、いい写真撮れなかったのが残念。


●うっそうとした木々に囲まれた研究所

貴重な武蔵野の自然、そのままに

ちょうどお昼時だったので、たくさん出ている屋台でハンバーガーを買い、食べながら庭園内を散策。
きれいな風景や木々は見えるものの、人が多いのと、
撮影ポイントにはカメラマンが群がっていて、まともに撮影できない状態。
2-3箇所でゴメンナサイと言いながら人の前に出て写真撮るのが精一杯だった。
庭園内で一番大きな湧水池は、林を挟んですぐ南にJR中央線が走っている。木々の隙間から電車が見える。
線路のすぐ隣にこんな昔のままの自然が残されているのは驚き。


●野川の源流でもある湧水池

この湧水池は、お鷹の道の湧水群と並んで、多摩川に流れ込む野川の源流となってるらしい。
多摩地区に住む者としては、ちょっと嬉しい発見でもあった。
湧水池の近くに、真っ赤に紅葉したベニシダレの木があった。
周りは人だかりなので、木を撮ってんだか、人を撮ってんだか・・・仕方なく木の真下に潜り込んで写真を撮った。
なかなかいいアングルかも・・・。


●モミジの一種ベニシダレには、ぶら下がりカメラマンがいっぱい


●真っ赤な細長い葉っぱが印象的


●とにかく人、人、人、歩くのも大変

野川に沿って、自転車散歩

人込みの日立庭園では、思ったほど写真が撮れず残念なまま、野川の下流散策に向かった。
野川沿いの遊歩道を進み、途中はけの道に立ち寄った。「はけ」というのは崖線のこと。多摩川に向かって、
北から武蔵野台地、立川段丘、多摩川低地と低くなっているらしい。
大昔、多摩川が削り取った跡とのこと。
ここ国分寺や小金井辺りは、武蔵野台地と立川段丘の境にある国分寺崖線が走っている。そのところどころに
湧水が存在し、湧水沿いにお鷹の道やはけの道が形成されたのかも知れない。
はけの道の近くには、大岡昇平の小説「武蔵野夫人」の舞台となった緑地が保存されている。
小さな泉には、おそらく大岡が見たのと同じ湧水が、木陰に小さな波紋を描いていた。


●「武蔵野夫人」の舞台に湧き出る泉


●はけの道から、はけの小路へ

さらに野川沿いを進むと、小金井公園を通り、野川公園に出る。ここは元国際基督教大学のゴルフ場だったところ。
ただただ芝生が広い。ここの夏の魅力のひとつは、売店で生ビールを売ってるってこと。
暑い日は、生ビール飲んで木陰の芝生に寝転ぶって気持ちいいい。ただ飲酒運転には気をつけて・・・。


●湧水はやがて野川公園に流れ込む

野川公園は、秋よりも、春の桜と初夏の新緑が一番きれいな気がする。
野川公園を後にしばらく走ってから、野川と別れ、調布飛行場の脇から飛行場を見渡せる丘で一休み。
甲州街道を通って帰宅した次第。

11月21日のルート

府中〜日立庭園 ←クリックすると別ウインドウで地図と走行データを表示

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