マイラーズC 感想

今週の阪神も、前週に引き続き内が有利な模様。10Rこそエアセレソンが外から差してきたが、それ以外はインコースを通った馬が来ていた。今の阪神は内○、中×、外○という馬場状態なので、中途半端に馬場の真ん中を通るよりは、外に回した方がまだ伸びる。だがそれだとコース取りの差で内から伸びてくる馬にはどうしても届かない。この馬場状態が、このレースでも大いに影響した。

ローエングリン 内有利な馬場、マイティスピードが引っ張ってくれる展開、有力差し馬のほとんどが外枠に入ったことなど有利な条件が多く、それをうまく生かして一昨年のこのレース以来の勝利を納めた。ただ、今回の勝利には、あの時のような、本番へ向けてのワクワクするような期待感はもはや無い。展開に恵まれて3着があるかどうか。

プリサイスマシーン 中枠からスムーズに好位につけ、直線は一旦勝ち馬に置いていかれるが、坂を上って再び伸びてクビ差まで詰め寄った。レースのラスト1Fは11.6なので、勝ち馬が止まっているのではなくてこの馬が伸びており、評価できる。ただ、今回は枠や、初のマイルで精神がフレッシュだったことが影響した部分も大きいと思われ、この路線で突き抜ける存在になれるかどうかは不明だ。なんか次はダメそうな気が…。

アサクサデンエン 人気もなく、気楽に外から追い込んでの無欲の3着。一応能力の高さは見せたわけで、外伸び馬場では注意したい。

★カンパニー 3−4角で早めに外から上がっていったが、その分最後の伸び脚が鈍っていた。直線通った場所もあんまし伸びなさそうな所だったし。内枠だったら馬群を割って突き抜けていたかもしれないが、大外枠ではやむなし。ただG1を狙えるようなスケールは感じられなかった。

テレグノシス 普通にいつもの自分の競馬をしていた。これが府中だったら勝ち負けになっていたかもしれないが、ここは阪神。府中で会いましょう。

ハットトリック 確かに4角でカンパニーに寄られて前を塞がれるかなり大きな不利は受けたが、外からカンパニーが上がっていくとき、この馬も武豊がかなり押していて上がろうとしていた。しかし反応が悪いのかコーナリングで加速できないのか、カンパニーにコーナリングで外から追い抜かれ、上記の不利に繋がっていった。この馬にもっと力があれば、あるいはコーナリングでスムーズに上がって行ければ、不利を受けることもなく、勝ち負けまで持ち込めたかもしれない。この馬のあの差し足は、府中や京都のような、直線が長くて広いコースでこそ実力が発揮でき、阪神マイルのような直線が短くごちゃつくようなコースは根本的に合わないのだろう。んじゃ本番では大丈夫なのかというと、いくらなんでも今回負けすぎな上にあんまり強くないということがわかってしまったので、人気がなければという感じ。

★スターイレブン ラスト1Fあたりでは抜群の手応えだったが、故障なのかズルズルと下がっていった。無事なら良いのだが。

今回馬券はローエングリンとスターイレブンの2軸マルチで、ダンツジャッジアルビレオに流すという3連単を購入。イン有利だからと内を通りそうな2頭を軸にして8枠2頭を切っておいて、外差しすることが分かっているアルビレオに流すというのは矛盾していたか。プリサイスマシーンを切った時点でもうダメだったわけだが。スターイレブンは勝てそうな勢いがあっただけに残念。