東京ヴォードビルショー「エキストラ」@紀伊国屋サザンシアター

面白かった。いろいろつっこみどころはあるにせよ、さすが三谷節といった感じの群像喜劇。
たぶんコレも映画化されちゃうんだろうなぁ……というか映画になったほうがリアリティあって面白いかも、と思ってみたり。
つっこみどころは覚えてる限りでざっとこんな感じ

  • いくら暗転無しの二時間一幕物とはいえ、2時間でそんなにたくさんのシチュエーションは撮影できないだろう
  • もっとエキストラの駒数は用意してあるはずだろう
  • 死にかけた老人はいくらなんでも
  • ストライキじみたことやってもエキストラみんなが賛同するわけないだろう(早く終わらせて帰りたい人もいるはず)

とはいえ、若手劇団員ひとりひとりにまでしっかりと出番を与えて見せ場を作ってあげるあたりに愛を感じたし、だからこそライブ感と愛のある空気になるんだと思うし。パルコ仕切りの豪華キャストで隙のない芝居よりも、アラはあっても若手に出番を与えてやりきった感のあるこういう芝居のほうが愛があっていいなぁと思ったり。たぶん映画化されて豪華キャストで作られたとしても「やっぱり舞台版のほうが面白かったなぁ」なんて気分になるんだろうと想像してみたりする。
そしてわかっちゃいるけど喜劇俳優としての伊東四朗はやっぱりすごいなぁと。出番は多くないけど出てくるとやっぱり安心感あるし引き締まるし、一言できっちり笑いをとってくし。さすがです。