Nuit Blanche et Tour Eiffel (10/7)


仕事はパリから北にあるChantillyという町で月曜日の夕方からだけれど、時差ぼけ対策も兼ねて前々泊しているため、土曜の夜〜月曜の昼過ぎまでは完全にプライベートの日。1993年の夏、パリで高校を卒業してから一度も来ていないので全てが13年ぶり。色んなことに実感が湧かなくて変な感じ。


以下の文章は前の日と重なるけど、当時通った高校を見てみようとふらっと歩いてみた。場所はエッフェル塔の近く、TROCADERO広場から歩いてすぐ。いつも広場は賑わっていたけれど、今回は特に賑わっている様子。何かなと思っていたらNuit Blanche(英語でWhite Night)と書かれたポスターがいたる所に貼られている。どうやら夜を徹して遊びましょう週間らしい。そのせいかは知らないけれど、1時間に10分ほど、エッフェル塔がチカチカと高速でまたたいていた。ほぇ〜っと思いつつ夜食にチョコクレープ。
 


毎日のように通ったはずの学校を見つけるのに少し迷ったりしてちょっと情けない気分になるが無事発見。それから昔よく行った場所やパリに来た当初下宿していた家などをこの辺りかな?と歩き回る。思い出の場所巡りというのはどうも後ろ向きのような…何て思いつつ、大体この辺りだな?と分かった頃には25時頃だったのでこの日は終了。

13年ぶりのパリの日曜日 (10/8)


1992年のクリスマス、パリ・プロテスタント日本語教会で洗礼を受けた。パリと同じく13年ぶりになるパリ教会の礼拝に出てみようと思うが、場所と時間が移動していて午後2時からなので、午前中はモンマルトルの丘を散歩することに。サクレクール寺院に興味があるというより、ちょっと小高い丘からパリの街を見下ろしてみたくて。


まずは腹ごしらえという事で、ホテルの朝食じゃつまらないので外に出て目ぼしいものを探す。駅がある凱旋門に向かう途中で活気のある市場通りを発見して入り込む。どこの町でもやっぱり一番元気なのは市場。露天では新鮮な野菜や果物、魚なんかが売られ、店舗ではおいしそうなパンやソーセージ、チーズなどが棚に並ぶ。全般的に物価が高いとはいえ、やっぱり地元の食材であるぶどうやアボカドなんかは日本より安い。パン屋の前で、玉葱と数種のソーセージが煮込まれていて、それらをバゲットに挟んでくれるのがあったので朝ごはんはそれで決まり。


久しぶりのメトロにのって、2番線でモンマルトルの最寄り駅:Blancheまで移動。目的ではなかったけれど、観光客っぽく一応サクレクール寺院の写真も撮ってみたり、登ったところからパリ全景をぼーっと見渡したり。でも実際には寺院前にいっぱい屋台が出ていて、ワインやシャンペンを試飲(有料だけど)したり、ジャガイモやソーセージを食べてる内にあっという間に時間は過ぎて。
 


昔はパリ教会は、当時住んでいた家の近く・ブローニュ市に(確か)あったのだけど、今は「新」凱旋門の近く。初めて見る新凱旋門はえらくでかく、凱旋門とはスケールが桁違い。そこからプリントアウトしてきた地図で少々迷いながら歩き、10分くらい遅刻して教会に到着。当然の事ながら知ってる人は殆どいないんだけど、見知った顔をピアノの前に発見してにやり。礼拝が終わったら飛びつかれてしまいました。「いや〜、この子ホントに大変な子だったのよ〜」…えぇ。色々とご迷惑をお掛けしました。


礼拝後は暇な人いない?と声を掛けて近くのイタリアンカフェでお茶。そのまま更に時間が取れる人達と1番線で移動して、中華街のレストランで夕食。リーズナブルな値段帯で、点心とプレートを頼むとナカナカの味。食後は更にちょっとだけ移動してカフェでワインを飲んでこの日は終了。

ノートルダムの鐘・とほほなイベント連続 (10/9)


今日はパリ教会で会った、旅行中の人達と街を散策。夕方には仕事場所であるChantillyに到着している必要があるので、パリで使える時間は15時頃まで。ホテルで「16時まで荷物を置いてていいですか?」と仏語でちゃんと言えて通じて、心の中で小さくガッツポーズ。


高校生の頃、昼食によく食べていたハムのCrudite(バゲットのサンド)を食べながら旅行者さん宿泊のホテルまで向かい、そこからConcorde→Tuileries公園→セーヌ側沿い→Notre Dameと散歩がてらに移動。Notre Dameは行ったことはあるけど上に上ったのは実は今回が初めてだと気付く。住んでいると観光名所的なところには殆ど行かないもので。約450段の階段を上下してお腹がすいたところで近くのBrasserieで昼食。鴨サラダ、オニオンスープ、ピザを3人でシェア。全部美味しかったけど、特にピザが厚みがあるくせにサクサクでGood。
 


そこからQuartier Latin方向へ移動。ちょっと面白げな道を見つけて入り込んでみたり、お土産探しで本屋さんに入ってみたり。そうこうしている内に15時が近づいたので旅行者さんと別れてホテルに戻り、荷物を取ってTaxi乗り場へ。


んが、ここから問題が連発。フロントでTaxiでもクレジットカードが使えることは確認済みだけれど、Taxi乗り場で実際に聞いてみると何と全滅。現金は足りないし、少々冷や汗をかきながら銀行を探して歩く途中で見つけたTaxiに聞くと乗れというので一応乗る。が、走り始めると銀行で現金を作れるかと質問が。カードが使えるかって聞いたじゃねーかと言い返すと、カードだと現金受取まで1週間かかるとか、Chantillyに着いてから通信状態が悪くてカードが使えなかったらお前どうやって払うつもりだ、俺はボスに説明できないとか、言い訳たらたら。切れそうになるが言い合って遅刻する訳にもいかないので銀行でキャッシング。むかむか。


寄り道に加えて途中で道を間違ったりして、結局1時間以上余裕を持って着くはずが、30分前にChantillyの施設に到着。まずは荷物を置こうと受付をして部屋に行くと、今度は鍵が開かない。フロントに連絡すると「すぐ行きます」と返事があってから20分待ち。ようやく来てみると、何とカードキーは正しく機能すると赤ランプが付くそうな。ドアの立て付けが悪くて一度トライしても開かなかったせいもあって私が誤解したらしい。


とほほなイベント連続に少々疲れ果てつつ、ぎりぎり時間通りに集合。お仕事おしごと…。