体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

東京 新橋 「俺のイタリアン Marche」料理に感動する条件を逆説的に教えてくれる


虎ノ門ヒルズの前にある最低最悪のcafeから新橋駅へ向かう途中、偶然にも俺のイタリアン marcheが佇む路地を通りすがる。いつかは行こうと思っていた俺のイタリアン。おっ!空席がある。晩飯は家ご飯の予定を急遽変更し、俺のイタリアン初訪問。一番奥のテーブル席に通される。この店で最も広い席に予約無し、待ち時間無しで座れる幸運。最低最悪だったcafeの不幸を取り返そう。

まず、俺の泡=シャンパーニュ アンリ・ジローを頼む。これだけのシャンパンを1,000円以下で飲める幸せ。

メニューを見る。千ベロ居酒屋並の380円メニューがある。

あまり腹が減っていないので、俺ん家のサラダとメイン料理で最高値の牛ヒレとフォアグラのロッシーニを頼む。サラダは直ぐに到着。強烈にデカイ!小さなテーブルは巨大サラダボウルに占領される。大きい器で提供し、お得感を打ち出す作戦は良くあるけど、まあ、悪くない。味もちゃんとしている。

メインは、30分程して到着。メインは30,40分程掛かると最初から宣言しているので腹は立たない。テッペンのフォアグラはシャンパンのアテにするため小皿へ移動させ、鎮座しているヒレ肉を戴く。俺の大好きなレア焼き。柔らかくて肉の旨みがある。サイズも大きい。これで1,770円とは、CP最高。さすが俺のイタリアンって感じ。

〆は、ワタリガニのトマトクリームパスタ。これは頼んですぐに出てきた。ソースは旨い。麺は俺の好みではないけど、ワタリガニもゴロゴロ入っていて、これで780円はCP良し。

〆て二人で8,150円。

この店の中では最も広い席に座れたけど、それでも狭いな。高級食材を使った料理を安く食べたいという目的には最適だけど、雰囲気や会話を楽しむ目的には使えない印象。

料理の感動は、店の雰囲気が大きく影響することを逆説的に教えてくれる店。偉そうな言い方だけど、料理は美味いけど感動はしなかった。

俺の株式会社の坂本社長が書いた本も読み、その経営理念やアイデアには感動したけど、店には感動しなかった。

人の心は難しい。