丹沢主脈一日縦走(西丹沢自然教室→桧洞丸→蛭ヶ岳→塔ノ岳→ヤビツ峠→蓑毛)

12月7日(金)
最近仕事が忙しく土日も含めてずっと出勤、おまけに深夜までの勤務続き。仕方ないとはいえさすがに疲れたので、今日はお休みし、平日の丹沢を早足で歩きぬけることとした。
睡眠時間4時間で朝から起きだして6時44分の下りで国府津へ。御殿場線に乗り換えるが、通勤・通学の人で混んでいるのにびっくり。7時38分に無人駅の谷我で下車。Suicaが使えず現金清算。バス停で41分のバスを待つがなかなか来ない。さっきゴルフ場行きのバスが行ったがひょっとして...とあせり始めた50分頃ようやく西丹沢行きバスが到着。客は3人で途中に2人降りたが、通学の子供が10人ほど乗り込み、「学校前」で元気に下車。予定通り8時30分に西丹沢自然公園に到着。レンジャーのお兄さんに登山届を書かされる。
バスと子供達
さてと体操をして出発する。本来は先週に来たかったのでカーボローディングと思ってうどんやパンなどばくばく食べていたが運動機会がなく単に体脂肪を増やしただけ(涙)。逆に今週はろくにご飯を食べていなかったので体調はへろへろ。
8時45分登山口。ブナの落ち葉を踏みしめどんどん登る。この季節の丹沢は美しい。9時40分展望台と記された小高地で小休止。青年が1名、富士がきれいと教えてくれる。くっきりと見える富士は笠雲が取れつつあり、今日は一日晴れに違いない。
さらに先を急ぎ飛ばす。新調したトレールランシューズの調子がよくどんどん行く。10時25分に1601mの桧洞丸に到着。ここにも登山者は1名のみ。このあとも10人くらいしか出会わない静かな日であった。
ブナの落ち葉の道
富士が見事な一日
ここから大きく高度を下げ金山谷乗越、神ノ川乗越を越えて臼ヶ岳に登り返し蛭ヶ岳まで5km弱。ところがこの下りから腿に痙攣が少々現れ始める。11:15臼ヶ岳に到着。休憩台で大の字になって休み、草もちとポカリで回復を図る。10分休んでさてと気合を入れて出発するが、ここで思いもよらないトラブルに。丹沢はどこも似た景色だと思いながら駆け下るとなぜか富士山が目の前に。変だなあと思いつつさらに駆け下ると、登りで見かけた朽ちた橋が!逆走してどうする、自分!かなり凹むが、気を取り直して臼ヶ岳にもどったのは12時05分。40分のロスである。休まず通過し蛭ヶ岳を目指す。再びオタルミまで急降下し、最高峰に上り返す。崩壊した岩場が多く鎖場が続く。
臼ガ岳から蛭ヶ岳。このあとトラブル....
蛭ヶ岳山頂
13時01分蛭が岳到着。誰もいない山頂で、再び大の字になって足を休め、エネルギーゼリーなどで体力回復を図る。そろそろ時間が気になり10分休憩後塔ノ岳を目指し出発。小屋のボクサー犬が昨年同様わんわん吠え立てるので、元気だったかとちょっと喜ぶ。ここからは先が見通せるが、大山はさすがに遥かに遠い。というより塔ノ岳も遠いぞ。一旦下り、登り返して鬼が岩、不動の峰を越え、丹沢山を14時15分に止まらずに通過し塔の岳に14時55分に到着。ここも誰一人いない。
ようやく塔ノ岳が近くなった。
塔ノ岳
さて、さすがに時間が気になる。一瞬大倉に降りようかとも思ったが、せっかくなのでヤビツ峠を目指す。でもバスはもうないだろうな。残りの水を確認し、ヘッドランプの電池を確認して下降に移る。実はこのメジャーな道は自分にとっては初めてたどる道。階段を降りるが疲れた足にこたえる。特に右足が痛む。お日様と競争で先を急ぐ。三ノ塔の登り返しでそろそろ日没。山頂で富士の左に沈む夕日の写真を撮り、ヘッドランプを手に下る。
三ノ塔で日没
どんどん暗くなるなか、鹿と出くわしちょっと驚くが、向こうも驚いたようで逃げていった。ついにどっぷりと暗くなり、ライトの明かりを頼りに進む。痛む足で長い下りをこなし、林道をわたるとようやくヤビツ峠に続く車道に17時10分に到達。真っ暗な車道を歩いてヤビツ峠に17時30分着。少し休んで蓑毛に向かう山道に入り秦野の夜景を遠くにみて進むが、右足の痛みがひどく苦行が続く。集落に降りつく最後の緩いアスファルトの坂道はもうへろへろ。ようやくバス停にたどり着くとちょうどバスがでるところ。運転手さんは、ライトを見て待っていてくれたらしい。感謝!
家人に連絡を取り、バスと電車でよろよろと帰宅。里に戻るといつもの普通の景色で何だか不思議。しばらくは筋肉痛覚悟である。
(累計登行高度)2600m(+200m?)
(累計下降高度)2830m(+200m?)
(距離)28km