うほぅ

糞日記

基本セット 2012 リミテッドプレビュー ― 呪禁

ミラディンのようなアーティファクトが多い環境はどうも肌に合わない。やっぱ MtG は色マナで悩むゲームで、それを放棄した無色のカードが強いっつーのは受け入れられる世界ではないのだな。割られればいいのよ。そんなわけで最近 MtG をチェックしていなかったんだが、基本セット 2012 が出るということでスポイラーをざっと眺めたりしてました。せっかくなので雑感を書きます。例によってリミテッドにおいての話です。

基本セット 2012 のメカニズム ― 呪禁

呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)

トロールの苦行者》等、今までにも何体か存在した能力のキーワード化です。《トロールの苦行者》は呪禁に加えて再生まであり、非常に対処しづらいカードでした。このような能力は自分で使うなら文句はありませんが、相手に使われたときに対処する方法は頭に入れておく必要がありますね。下記に呪禁について、対処法を中心にまとめてみた。

■ 対処法:全体除去を使用する

なんとビックリ?!《審判の日/Day of Judgment》しかないんですね!《紅蓮地獄》みたいな対象を取らない除去が全然無い!これは呪禁持ちにとっては追い風で、戦闘等でコントローラがミスするか犠牲にすることを選ばない限り呪禁持ちが場から除去されることはほとんどないことを意味します。

■ 非現実的な対処法

《小悪疫/Smallpox》

相手が1体だけしかコントロールしていないなら何でも倒せるが…イマイチ。でもこれを考慮して最序盤では相手が沼を出したら呪禁持ちは温存すべきかも。

《墓への呼び声/Call to the Grave》

小悪疫と違って全員墓に送られるまでじっくり待てば大丈夫だね!ゾンビも結構いるので呪禁関係なく普通に使えるカード。レアだけど。

《炎の円/Circle of Flame》

飛行を持たない生に殴られたらその生に1点返す赤いエンチャント。2マナと軽いけど条件が厳しい。5個ぐらい設置できたら笑えるが。

《世界薙ぎの剣/Worldslayer》

こっちは必死なんだよ!って気持ちが対戦相手に伝わり、友達になれます。

《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》

俺には除去できないと言うのなら……お前に除去してもらうことにしたよ。

《世界混ぜ/Scrambleverse》

シルバーチャリオッツ、レクイエムッ!!

■ 対処法:戦闘で仕留める

このように呪禁持ちを除去しようとするとほとんどネタのような世界になりますが、生による戦闘ならまったく問題になりません。ファッティに《速足のブーツ》をつけられた場合以外は簡単に対処できる。現実的です。

《縞瑪瑙の魔道士/Onyx Mage》

接死を持つ生ならでかくなった呪禁持ちでもあっさりやっつけられます。これはいらない生に接死を与えて活用できるので非常に役に立つ。

《大いなるバジリスク/Greater Basilisk》

接死ありの5マナ 3/5。タフさはなかなか。

《酸のスライム/Acidic Slime》

《速足のブーツ》やオーラを割りながら場に出られるのがすばらしい!接死もあるのでかなり高級な2対1交換カード。

《剛力化/Titanic Growth

《巨大化》+1。1枚使う価値があるのかわからんが、こういうコンバットトリックによってのんきにアタックしてきた禁呪持ちを仕留められる可能性がある。

《力強い跳躍/Mighty Leap》

上に同じ。飛行持ち呪禁を奇襲できるのでトリック成功度がより高い。

《歯止め/Stave Off》

インスタントでプロテクションをつけます。攻撃を通したり除去から守ったりオーラをはがしたりできるので呪禁持ちとの相打ちから守るためなんかに使うのはもったいないかも。

《寄せ餌/Lure》

全員で強制ブロックさせるオーラ。並べればエンドカードになりうるので呪禁持ちにブロックさせる為だけに使うのはやはりもったいないかも。

《霊魂のマントル/Spirit Mantle》

プロテクション(クリーチャー)と +1/+1 を与えるオーラ。これをつけた生なら呪禁に限らずトランプル持ち以外を一生ブロックし続けられる。
しかしここでオイオイ、ちょっと待ってくれ。となるわけです。戦闘でしか対処できないのに、これ逆に呪禁持ちにつけたら《審判の日》以外でどないしろと?
呪禁のおかげでオーラが安全に貼れるので、呪禁が強いのはそこなのだッ!って話になる。もし《聖なる狼》3/1 呪禁なら《霊魂のマントル》で 99%防げない4点クロックの完成だァァー―ッ!!

■ 対処法:気にせず殴り勝つ

が使えればよいが、呪禁とプロ(生)を同時に持つと受けに回っても強い。2マナと軽いし、他のカードで相手の攻撃を凌げれば99%勝てる展開にできるという点で、《霊魂のマントル》はオーラとしては異例の優先度が高いアンコモンだといえます。

■ まとめ

  • 呪禁持ちは死亡しない
    • 全体除去が無い
    • 死亡てwww
  • 呪禁持ちにオーラを貼れ
    • 特に《霊魂のマントル》と極悪コンビ
    • 再生がつく《トロール皮/Trollhide》もいやな思い出が蘇る
  • エンチャント破壊が必要になるかも
    • 《酸のスライム》の安定感は異常
    • 破壊されたら《オーラ術士》で拾う
    • 呪禁より《霊魂のマントル》が強い


呪禁持ちは以下の6枚です。うち使えるのは3か4なのでそんなに多くはないですね。同じく基本セット2012でフィーチャーされている狂喜のほうが強いので、逆に青のカードを集めて《エイヴンの瞬翼》+《霊魂のマントル》をカウンターとバウンスでサポートするみたいなムカシデック組めたら楽しそう。

■ 青の呪禁持ち

《エイヴンの瞬翼/Aven Fleetwing》

コモン。4マナ 2/2 飛行と少し重い感じがするが、呪禁と回避能力のコンビネーションがこのカードの信頼性を著しく高めている。P/T を上げるオーラや装備品とコンビでやばい。

非実在の王/Lord of the Unreal

イリュージョンに呪禁を与えるロード。イリュージョンはこのセットの青に何枚か存在する「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。」を持つ生。この弱点が消えたイリュージョンはマナレシオが高い最強のアタッカー。が、この人自体はあっけなくやられるし、レアなのでどうでもいい。

■ 緑の呪禁持ち

《ダングローブの長老/Dungrove Elder》

レア。3マナと軽く、森の数だけどんどん強くなる。回避能力をつけるとヤバイ。

《林間隠れの斥候/Gladecover Scout》

コモン。1/1 なので活用しづらい。

《聖なる狼/Sacred Wolf》

コモン。3マナ 3/1 と殴り値が高く有用。これも回避能力をつけたい。

■ 装備

《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》

アンコモン。どんな生にでも呪禁を与えられるので P/T は上がらないものの有用な装備品だといえる。だが、割られる《躁の蛮人/Manic Vandal》ならまだしも、パクられる《練達の盗賊/Master Thief》ことがあるので注意。