女子高生が発信源 ピリピリ市場、円一時売られる


 19日の東京外国為替市場で、「東京・渋谷でテロが起きる」とのうわさが流れ、一時円が売られる一幕があった。まもなく「誤報」と判明して買い戻されたが、テロ関連の情報に市場が過敏になっている実態が浮き彫りになった。

 市場関係者によると、うわさの出所は「渋谷を歩いていた女子高生」。この女子高生が「道を聞いてきたアラブ人に、19日午後5時に渋谷駅前のハチ公付近には行かない方がいい、と忠告された」という携帯メールを友人に送ったところ、それが一部の市場関係者にも届き、「テロの予告」として一気に広がったという。

 折しも外為市場では、イラク攻撃開始から1周年となる20日前後に、国際テロ組織の攻撃が活発化するのではないかとの観測が広がっていた。また、19日午後には「台湾の陳水扁総統銃撃」のニュースも飛び込んできて、一時市場に動揺が走った。

 あるディーラーは「今後もこういう情報に振り回されるのだろうか」とため息をついていた。

まったく現実も虚構もよくわからない社会になってるよね。女子高生、渋谷、携帯電話などまるでライトノベルのギミックだ。それにしてもテロの恐怖が確実に日本社会にも影響を及ぼし始めていて、最近知人が新幹線に乗るのを結構気にしていた。