「みなぎる血潮はらっせらー」 大野城まどかぴあ 大ホール(舞台上舞台)

teru10162012-02-19

14時〜 2700円(まどかぴあ会員料金) 渡辺源四郎商店
作・演出 畑澤聖悟。 何年か前に小倉で痛快なお芝居を観たことを思い出す。 記憶の喪失状態がはなはだしい私だが、それでも記憶が残っている舞台というのは本当にインパクトが強かったということだろう。 あのときもかなり笑ったような気がするが、今回も大爆笑。 出てきたときから大笑いだった。 でも、それだけではない悲しさを秘めた話だった。 
1997年にラジオドラマで放送された「県立戦隊アオモレンジャー」が主役?かな。 いろんな青森の自慢や地域性、敵となる他県のことなどをおもしろおかしく演じる。 舞台に出ているのはアオモレンジャーの「リンゴレッド」とそのまわりを女子2人が警察になったり、家族になったり、アオモレンジャーのほかのメンバーになったり、一人数役を目まぐるしく演じながら動き回る。 レッド演じる畑澤聖悟は決して戦隊ヒーローには見えないキャラではあるが、県のためにいろんな敵と戦うお父さんとしてはかなりの感動を覚えてしまった。 家族よりも仕事を優先する日本男子の悲哀がとても現れていて痛々しかった。 約束をしては守れず。。「ごめん・・・」 最後の結末などは実際笑えなくて顔がひきつってしまったのだけど・・ 
女子2人がこれまたきゃしゃで可愛らしく力強い!! 三上晴佳と柿崎彩香。 くるっと芝居を変えるしぐさが上手い!! レベル高いな〜と感心していたら、なんと高校演劇で全国大会で活躍していた面々らしい。 2人ともとても魅力的な女優さんだった。 畑澤さんは最後までヒーローのマスクをつけていたのでお顔は拝見できなかったけどカーテンコールのあいさつでも誠実そうなまっすぐな感じを受けて好感度急上昇! あーまた来てくれるかな〜 青森は遠いな〜 「らっせらー」って方言なのかな〜 調べてみたら、ねぶた祭りの掛け声とのこと、納得。

「再/生」 ぽんプラザホール

19時〜 2000円(50歳以上) 東京デスロック

作・演出 多田淳之介。 なぜか50歳以上割引があってびっくり。 50歳以上対象のWSがあったからなのかな?  とてもありがたいんだけど、もっと若い人の割引をしてあげるといいと思う。 私らは定年過ぎたら少し割引してくれるといいな。 映画みたいに。
さて、初東京デスロック、枝光で市原さんとの対談を聞いたことはあったのだけど、公演を観るのは初めて。 正直いって唖然。 白い舞台上に若い男子2名、女子4名。音楽に合わせてだったり、音楽なしだったりはしたけど、無声で動き回ったり、ポーズとったり、倒れたり、コンテンポラリーダンスっぽい。 その繰り返しで1時間半! 最初はどこかで止まるかと思いきや、最後まで!音楽は昔の知っている曲だったり知らない曲だったり。 一番繰り返されたのはビートルズの「オブラディ・オブラザ」の8回?だったと思う。 はじめにサザンの「TSUNAMI」がかかって、地震以来、自然にカラオケとかでも自粛になっていた曲だけど、久しぶりに聞くと本当にいい歌なんだわ、涙腺緩む。 これは2回だったかな〜 途中でいきなりしゃべりだすところがあって、なんだか飲み会の様子、でも動きながらなので妙な感じ。 これも一瞬で再び音楽に合わせて踊る、動く。 「ラストダンスは私に」も1回、最後のは「ミス・パラレルワールド」?が3回。 照明のでせいだけでなくその動きのハードさから役者さん相当の汗をかいている。 淡々と動く役者さんの息遣いが荒くなってくるにつれ私もはらはらしながら見ていたのだけど、ランナーズハイのように笑みさえ浮かべているように見える。 すごいな〜〜  
でも、やっぱりダンスやスポーツは見るよりやるほうが好きかもなぁ。 WSが併設されている公演はやはりやったほうが、より入り込めるものになっているのかもしれない。 役者さん一人一人の体や顔、手足の動きをかわるがわるじっくり見ていってともかく寝てしまうことはなかったけど・・ ふー  ところで、デスロックってこういう舞台が多いのかしら?