「アラミタマ」 ぽんプラザホール

teru10162012-12-23

14時〜 1000円 WET BLANKET
作:演出 江利角直由
ご贔屓劇団のクリスマス公演♪ 差し入れもケンタッキーフライドチキンと決まっており、チケットも早割りで早々に購入しており、待ちに待った公演だった。 江利角氏お得意の時代絵巻。 といってもわかりにくい歴史ではなく、オジリナル脚本だ。 鏡をテーマにした物語はよく聞くし、化け物絡みのおどろおどろしい作品はわくわくするもの。 若干別の作品の影響は感じられるもののオリジナリティの高い作品だと思った。
対立中の南北の国、「もののけ退治」のアコウ(大串到生)は北の国に出るもののけを退治しようと出向くが、穴掘り琥珀(東真純)と出会い、彼女の村カモス村へ。 そこで知った和鏡と憎鏡のこと。 なんだったっけ・・・ その二つの鏡が合わさるときに元の自分になる? だったかな。 アコウと彼の弟ヒジリ(田中郁也)は同じもののけ退治でも目的が違っていて、ヒジリは聴覚過敏なのだが、アコウが片腕なのは自分のせいだと思いこんでいて鏡で正常な状態になりたいと思っている。 だが結局、盲目にまでなってしまう。 カモス村のサツキメ(岡部涼子)は村の女たちと和鏡を守ろうとしている。 彼女らと南の国のバンコウ6部衆(?)との戦いがクライマックスを迎える。。。。  (話が間違ってたらごめんなさい)
かなり登場人物はいたけれど、もののけアンサンブル以外はけっこうキャラ設定が細かくてコメディ絡みの部分も含めてかなり楽しめた。 6部衆の面々はとても目立っていて魅惑のレイラン(こもだあさみ)羨望のリンテツ(手嶋健人)健啖のクイクイ(迫雅貴)等のちょっと行き過ぎな演技も楽しくて、笑った笑った。 魅力的な役者さんてんこもりでかなり楽しんだ公演だった。
アフターイベントにはThe JugonsダンスLive。 ソロから群舞で、えーとマイケルジャクソンかな? ムーンウォークとかすごいレベル!  スリラーのダンスはよく見るしゾンビたち客席まで迫ってきたときはひやっとした。  迫力あるテクニック抜群のダンスでアフターイベントでなかったら絶対観ないと思うので、とても儲けた感じ満載♪ そして次回のWETは「羅生門」のリニューアル再演。 この公演は観ていないので、とても楽しみにしています(^^)v

「ちょうどいいサイズ」 あじびホール

17時〜 2000円 劇団Hall Brothers
峰尾かおりさんが客演で出演。 彼女はホールによく合う感じ。 このちらしがステキで、狭い箱の中に入ってるキャストたち、みんな自分の枠の中で生きている。 昔流行った団地、かくいう私も子ども時代に団地に住んでいたことがある。 父の職場の社宅だったけど、初めての水洗トイレ(和式ですが)ステンレスの流し台、今思うと安普請だったけど当時はきらきらしていてやっぱり誇らしかった記憶がある。
そんなある団地に集うさまざまな住民、高齢化の進む団地を再生しようと、若い夫婦が立ち上がる。 大学の研究でやっていたことらしくて理想に燃える神野三吾(高柳一輝)と彼を鎮めながら協力する妻の神野瑠美(川原麻実)、協力するスタッフに独身で長く団地に住んでいる白石恭子(峰尾かおり)、濱野海里(萩原あや)と聡(山下大貴)親子、柏木笹子(宮坂幸子)順平(幸田真洋)夫婦、大山芳香(坂井操)香住(永倉亜沙美)姉妹。 それぞれにさまざまな事情があり、違う価値観を持つ彼らが意見を主張しつつも合わせようと努力する様が感動だった。 恭子のブルジョワ意識もわかるし、海里親子の世代間ずれもわかるし、柏木夫婦の行き違いもわかる。 大山夫妻のそれは新しい感じはしたし、聡の犯罪関与の経緯はよくわからなかったものの、若者世代の感覚にまで訴える幅広い作品だった。
Hall Brothersのメンバーも変わってきたけれど、幸田さんの作品もなんとなくまろやかになってきたような気がする。 それだけの歴史を重ねてきたということだろう。 まだまだ楽しませてくださいね(^^)v