「GERIKOTSU」 ぽんプラザホール

teru10162018-03-30


14時〜 1500円 下衆會、劇団あまりもの、とんこつプロジェクト

3団体が各2作品を提出、自団体以外の作品2本を作り上げ、
投票により、最優秀戯曲賞、最優秀演出家、最優秀俳優陣を決定し、
2018年夏以降、決定した作家の作品を決定した演出家のもと、
決定した俳優陣をメインキャストとし上演する企画。

・・・・よくわからないけど、面白そうなので乗ってみた^^;

『平和』演出:長谷川奈緒 出演:劇団あまりものメンバー
拳銃を三つ巴に構えた3人は暴力団?のしたっぱのよう。何も食べずにトイレだけは行けるという変な3人。
会話の妙を楽しんだ。しかしあの構えは疲れるだろうな〜

『となりのとろろ』演出:小林ゆう 出演:下衆會メンバー
とろろ芋農家の家族はちょっと変。出ていった母親はどうも父親でなく娘が怖かった?
ちょっとホラーっぽいコメディ。

『kopernikanische Wendung』演出:長野哲也 出演:とんプロメンバー他
フィギュア大好きオタクの男が昔の同級生と偶然出会い、声をかけたのだが。。
こちらも殺人を示唆するホラー系。双方の目線での芝居がおもしろい。

『トンボガエリ』演出:長谷川奈緒 出演:劇団あまりものメンバー
トンボが宇宙人と戦って地球人を救うというスケールの大きいお話し。
なぜトンボなんだろうね?

『三月に吠える』演出:小林ゆう 出演:下衆會メンバー
あまりコメディの要素がない、シニカルな怖い話。
3月は女を狂わせる・・・って殺すって。。怖すぎるよ!

『母息子(おやこ)』演出:長野哲也 出演:とんプロメンバー他
30の息子に食料やお金を送る母親。役者だけでは食えない。。って妙にリアル。
南蛮漬けに込められた思いは。。

短篇ばかりだけど、なかなか凝った作品が多くて面白かった!

観客は作品と演出と役者を3つずつ選ぶ。
作品と役者はわかるんだけど、演出を選ぶのは。。。一般観客にはハードルが高いなぁ〜

その結果を受けて合同の本公演を打つらしい。楽しみだ♪

「さよならサンカク」 冷泉荘

19時半〜 2000円 ヒカリノオト

脚本・演出 松岡伸哉


明子は15歳のときに正輝に声をかけられ、自宅2階で監禁されていた。
暴力やレイプ、数々の虐待を受け、21歳で逃げ出したが・・・

優しかったり怒鳴ったり殴ったり泣いたり、DV男は感情が支離滅裂だ。
鍵のかかっていない部屋なのに、逃げ出せない。
5年を経て戻った自宅では母親とぎくしゃくしてしまう。

トラウマを抱えてしまっている明子だったけれど自分自身としっかり向き合った結果、
気持ちを前向きにしていく。

実際にあった少女監禁事件は記憶に新しい。
どんなに怖かったかと厳罰にしてほしいと私は強く思っていた。

ほんの一瞬の勇気を持ちたいんだ、と松岡さんは書いていた。
自分の思いを作品に込めることができる作家さんはステキだ。

加害者の弟を「勇気」と名付けたのはそういう意図もあったのかな〜
母親はつらいものだ。嫌なことから目を背けてしまいがちだ、私もそう。
でも、それじゃいけないんだよね。

最初は絢子さんの役は何か分からなかったけど、そっか。明子自身だったんだと
最後に気がついた。すごい演出だ。

なつかしい音楽がいっぱいでちょっと昔の設定なんだなと。

いつものファンタジーと違って、怖い話だったけど、うまくまとまって見ごたえがあった。
役者さんが良かったなぁ〜〜

中島夫婦にご挨拶できました♪
すごい役どころでちょっと笑えた(ごめんね)


キャスト
明子      立道心
正輝      中島荘太
幸子(明子母) 杉山英美
鶴子(正輝と勇気母)立石義江
梨田      中島絢子
勇気      松岡伸哉