好評の「由貴の往復書簡集」

 井原由貴さんの本が、話題になってきている。一昨日、私の連れ合いと由貴さんの母親が、由貴さんの本を持って阿波市長と教育長・政策部長を市役所に訪問した。
 皆さん大変喜んでくれた。市長は早速阿波市広報誌担当の職員に、由貴さんが利用している「スマイル」に行って、取材するよう指示してくれた。教育長の判断で、阿波市10箇所の小学校に本をおいてくれる事になった。
 少しづつの働きかけが、障害者・自閉症への理解が進むことになる。
 以下は、「由貴の往復書簡集」に書かれた母親の「あとがき」。


 私たち家族が吉野町に住んで20年の月日が流れました。この節目に娘の本を出版できるとは思っても見なかった事で、このような機会に巡り合えた幸運を噛みしめているところです。
 障がい者にとって休日の過ごし方が課題となる場合がありますが、娘は地域の方々の支援を受けながら、楽しく過ごしているようです。同世代のお友達が作れないので、周りの大人にお願いをして文通を続けることができています。書いた手紙は持って行ける距離ですが、コンビニで切手を買い、貼ってポストに入れるのも楽しみの一つとなっています。
 そして何より嬉しいのは、皆さんが娘の手紙を保管していて下さったことでした。いつも同じ内容の手紙を書いてしまうのですが「夫も楽しみにして読んでいます。」と言ってくださり、感激はひとしおです。お忙しい中、時間を割いてもう何年も娘にお付き合いしていただいていることに心から感謝しています。
 出版に際し、ご協力いただいた地域の皆様や先生方に心からお礼を申し上げます。最初から最後までご指導ご協力いただいた、有川哲雄さん、有川マサ子さんご夫妻にはずっと娘の成長を見守ってくださりありがとうございました。
 思い起こせば、娘が幼稚園入園時に町会議員(後に市会議員)だった有川マサ子さんが娘の加配の保母の必要性を議会の一般質問で取り上げていただき、保母が加配されました。あの時は親が思っている以上のことを訴えてくださり、胸に迫るものがありました。とても力強いものを感じ、安心したのを思い出しました。これからも娘の成長を見守ってくださいますよう、よろしくお願いします。
                  井原春美

 由貴さんは下の写真のように、毎月1回おこなわれる「あわ九条の会」の宣伝行動にも参加。

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わが家の郷土玩具  京都・伏見土人形  羊(1984年9月購入)

どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
◯門松くぐってどてらに着替え 松茸くれそな面でいる
◯呼べぬわが水子をこっそり抱いて すまぬと詫びたい川施餓鬼
◯言えばよかったただ好きですと 飲んでくやしさますの酒