バベル-17

バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)

バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)

読んだ。

タイトルのバベル-17はある一つの言語の名前で、これが話の主軸になる
AlgolやFortranなんかのプログラミング言語の末裔、みたいな説明があるけど別にプログラミング言語じゃない
むしろ人間をプログラムする言語みたい。


このバベル-17が使う人間を洗脳する、っていう設定が面白くて、作中の例としては
「同盟国(物語で言う味方)にあたる言葉が、バベル-17だと『侵略者』という意味にあてられている」
と説明がある。バベル-17で物事を考えていると「同盟国側(味方)を攻撃するのが論理的」に思えてくるそうな

北国の言葉には雪を表す言葉が10種類くらいあったり、逆に南国の言葉には「寒い」という表現が無い、とか聞くけど
なるほど、確かに思考が言語にコントロールされるってのはあるんだろうなー。


プログラマで言うと、Ruby使ってるとメタプログラミングに違和感がなかったりとか?
http://www.rubycolor.org/takahashi/yapc2006/img79.html
そうかRubyに洗脳されてたのか!