ImageXによるOSイメージの作成と展開


前書

・作業PCにはWindows AIKをインストールしておく。
・[ PETools> ]と表記されている場合は、[Windows PE Tools コマンド プロンプト]のプロンプトを指す。
・[ X:\> ]と表記されている場合は、Windows PEのプロンプトを指す。

手順

1.[Windows PE Tools コマンド プロンプト]の実行
[スタート]→[すべてのプログラム]→[Microsoft Windows AIK]→[Windows PE Tools コマンド プロンプト]


2.アーキテクチャの指定
PETools>copype.cmd x86 C:\winpe_x86


3.イメージの展開
PETools>imagex /apply C:\winpe_x86\winpe.wim 1 C:\winpe_x86\mount


4.必要なツールなどのコピー
4-1.Imagex
a)Imagex.exeのコピー
PETools>copy "C:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86\imagex.exe" "C:\winpe_x86\mount\Windows\System32"
Windows AIKのインストールフォルダよりimagex.exeをコピーする。


b)wimscript.iniの編集
※Imagexでの例外設定
メモ帳などを開き、以下を貼り付ける。

[ExclusionList]
ntfs.log
hiberfil.sys
pagefile.sys
"System Volume Information"
RECYCLER
Windows\CSC


[CompressionExclusionList]
*.mp3
*.zip
*.cab
*.lzh
\WINDOWS\inf\*.pnf

ファイル名wimscript.iniでパスC:\winpe_x86\mount\Windows\System32に保存する。
※imagex.exeと同一フォルダ内に保存する。


4-2.ネットワークドライブの割り当て
特定のサーバでイメージの保存、展開をするならば、毎回コマンドを打たなくてもすむようにする。
a)mount.batの作成

net use I: \\192.168.0.1\image Password /user:Username

■コマンド解説
net use [マウント文字]: \\[コンピュータ名/IPアドレス]\[共有名] [パスワード] /user:[ユーザー名]
太文字の箇所が変更対象。
バッチファイルにユーザー名とパスワードを直接書きたくない場合はPassword以降を削除する。この場合はバッチファイル実行後にユーザー名とパスワードの入力を求められる。
net use i: \\192.168.0.1\image

ファイル名mount.batでパスC:\winpe_x86\mount\Windows\System32に保存する。
※C:\winpe_x86\mount配下なら任意のパス、ファイル名で可。


b)static.batの作成
DHCPでなく固定IPアドレスを使用する場合は
IPアドレスの設定(Windows PE用)を参照してバッチファイルを作成する。


ファイル名static.batでパスC:\winpe_x86\mount\Windows\System32に保存する。
※C:\winpe_x86\mount配下なら任意のパス、ファイル名で可。


4-3.ディスクパーティション
ディスクパーティションを作成する予定がある場合は
ディスクパーティションの作成(Windows PE用)を参照してバッチファイルを作成する。


ファイル名partition.batでパスC:\winpe_x86\mount\Windows\System32に保存する。
toolフォルダ(下位フォルダ・ファイル含む)をC:\winpe_x86\mountに保存する。
※C:\winpe_x86\mount配下なら任意のパス、ファイル名で可。


5.イメージの作成準備
PETools>peimg /prep C:\winpe_x86\mount\windows
[続行しますか?]と表示されるので[ yes ]を入力する。


6.ブータブルCD用のboot.wimの作成
PETools>imagex /capture C:\winpe_x86\mount C:\winpe_x86\ISO\sources\boot.wim "ImageFile" /boot /compress max


7.ISOイメージの作成
PETools>oscdimg -n -bC:\winpe_x86\etfsboot.com C:\winpe_x86\ISO C:\winpe_x86\ImageFile.iso


8.ブータブルCDの作成[WinPE CD]
CDのライティングソフトを使用してISOイメージ(ImageFile.iso)を焼く。


9.ディスクイメージの作成
9-1.CDブート
イメージを取得する対象のPC(sysprep済み)に[WinPE CD]を入れてCDブートさせる。


9-2.ネットワークドライブの割り当て
X:\>mount.bat
※mount.batを使用して共有フォルダに接続する。ここではI:\imageとする。


9-3.イメージの取得
X:\>imagex /capture C:\ I:\image\image.wim "Win" /check /verify


9-4.シャットダウン
X:\>wpeutil shutdown


10.ディスクイメージの展開
10-1.CDブート
イメージを展開する対象のPCに[WinPE CD]を入れてCDブートさせる。


10-2.ネットワークドライブの割り当て
X:\>mount.bat
※mount.batを使用して共有フォルダに接続する。ここではI:\imageとする。


10-3.イメージの展開
X:\>imagex /apply I:\image\image.wim 1 C:\ /verify
※展開する対象のPCにCドライブが存在するものとする。
※Cドライブがない場合やサイズ変更をする場合はdiskpartコマンドまたはpartition.batを使用する。


10-4.再起動
X:\>wpeutil reboot


11.OSの起動確認
イメージを展開したPCのOSの起動を確認する。