Office2007の自動インストール(ボリュームライセンス版)


概要

ボリュームライセンス版はOfficeカスタマイズツールというGUIツールを使用して設定値をカスタマイズする。
※製品版・評価版の自動インストールはOffice2007の自動インストール(製品版・評価版)を参照する。

手順

1.Office2007の全ファイルをD:\office2007にコピーする。
※コピー先は任意のパス。
※[コントロールパネル]-[フォルダオプション]の表示タブにて[すべてのファイルとフォルダを表示する]にチェックをしてから行うこと。


2.[コマンドプロンプト]・[ファイル名を指定して実行]などからOfficeカスタマイズツールを実行する。

D:\office\setup.exe /admin


3.[製品の選択]で[次の製品の新しいセットアップ カスタマイズ ファイルを作成する]にチェックが入っていること、製品名が表示されていることを確認して[OK]を選択する。
※新規にMSPファイルを作成する。


4.自動インストールに最低限必要な設定をするため
[使用許諾契約とユーザーインターフェイス]で以下の設定をする。
・[プロダクト キー]を入力する
・[「使用許諾契約書」の条項に同意します]にチェックを入れる
・[表示レベル]を[基本]にする。([なし]でも可)
・[完了通知を表示する]にはチェックを入れない
・[入力項目を表示しない]にはチェックを入れない
・[中止不可能にする]にはチェックを入れない


5.その他の項目を任意でカスタマイズする。
技術情報リファレンスを参照してカスタマイズをする。


6.D:\office\Updatesフォルダにファイル名custom.MSPで保存する。
※MSPファイルのファイル名は任意のファイル名にする。


7.エクスプローラなどでD:\office\Updatesフォルダを開き既存のMSPファイルがあれば削除する。
※Updatesフォルダ内にcustom.MSPしかMSPファイルが無いようにする。


8.D:\office\setup.exe を実行する。

BDD2007を使用してOffice2007をインストールする手順

BDD2007:Business Desktop Deployment 2007

1.Updatesフォルダに自動インストール用のMSPファイルを保存したOffice2007を[DeploymentWorkbench]の[Applications]に追加する。

設定画面 設定項目 設定値
Specify installation details. Commande line: Setup.exe

2.[Windows Deploymentウィザード](ライトタッチ用Windows PEで起動したときに表示されるウィザード)の[Select one or more applications to install]画面でOffice2007を選択する。

Updatesフォルダ以外に保存したMSPファイルを使用したOffice2007のインストール

Updatesフォルダ以外にMSPファイルを保存した場合や各事業部でインストールの種類・設定が異なり複数のMSPファイルを用意した場合は、Office2007のインストール実行時に使用するMSPファイルを[setup.exe /adminfile MSPファイルパス]で指定する。

D:\office\setup.exe /adminfile D:\office-set\custom1.MSP

Updatesフォルダで更新プログラムのインストール

Updatesフォルダに更新プログラム(セキュリティパッチ)を保存しておくとOffice2007のインストール後に更新プログラムを自動的にインストールするらしい(Service Packも)。
Updatesフォルダに更新プログラムを保存しておけばいいだけなので、Microsoft UpdateやOffice Updateの手間を省くためにも保存しておく価値はあるだろう。
※未評価なので複数の更新プログラムやService Packが必要な分だけを認識して勝手にインストールされるか実際のところは不明。

config.xmlとMSPファイルの関係

ここではふれていないがOffice2007の設定はconfig.xmlでも指定できる。
※知りたい方はOffice2007の自動インストール(製品版・評価版)を参照する。


config.xmlとMSPファイルで設定する際のOfficeの処理
・Officeのインストール時(Setup.exe実行時)にconfig.xmlの内容を最初に読み取り、2番目にMSPファイルの内容を読み取る。
・config.xmlとMSPファイルで異なる設定がされていた場合はconfig.xmlの設定値を反映する。
※例えばconfig.xmlとMSPファイルで異なるプロダクトキーを入力していたらconfig.xmlで指定していたプロダクトキーを反映してMSPファイルのものは無視される。