風邪の効用
私が生まれる前に出版された本。野口晴哉という人が書いた。
母の手術
今日は、母の手術があった。
母は今年の1月早々に交通事故に遭い、膝下を骨折した。その際に入れたチタンの棒を抜く手術だった。
1時間程度と云われて待っている間に、この本を一気に読み返してしまった。
(結局、手術は3時間近くかかった…無事終わったので良かったけど)
活字は植字したもので、使われている漢字も昔のまま。時々印刷がかすれていて読みにくい場所があったりする。
それでも、講演録を元におこした原稿なのか?とてもすらすらと読める。
風邪を経過する
風邪や下痢は体のバランスが崩れたときにかかり、それが上手に治ったときに体がリセットされるという趣旨が書かれている。
だから、風邪をひかなくなると云うことは、ある意味、体が硬く鈍感になっているということでもあり、そうなると突然ぽっくりと逝ってしまうらしい。
氏は、風邪は無理に治すものではなく、上手に経過させることが大事だと説いている。
西洋医学を真っ向から否定するようだ。
それでも、私にはこの考え方が素直に受け入れられる。
「愉気」という言葉も出てきて興味深い。これは中国で云う「気功」に近いものだと思えた。
古い本だが、多くの示唆を含んでいる。
今、病室で母が読んでいる事と思う。