日本一食欲をそそられる漫画「ネイチャージモン」
お肉が美味しい季節になりました※年中だと思われます
誰がここまで続くと思ったでしょうか(←編集部もまさかと思ってたりしてw)。ついにネイチャージモン4巻が出ました。
- 作者: 刃森尊,寺門ジモン
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/05/06
- メディア: コミック
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過去のレビュー
・・1巻
・・2巻
・・3巻
最近はネイチャーネイチャーと騒ぎ立てるテレビ番組が増えた(けど消えた)ようですが、ネイチャーを扱いきれた番組はありませんでした。最もネイチャーの生態を伝えきることができる媒体は、講談社から出ている「ネイチャージモン」一択です。
ネイチャーの濃さを完璧に表現できるのは、刃森先生のアクの強い作風のみです。
ネイチャー=肉であり、それがどれだけ美味そうなのかを伝えきる達人が刃森先生だと思っています。また、ネイチャーと一緒に同行するコマツ君の鋭いツッコミも欠かせません。
4巻の最初は牛から離れ、マタギが出すお肉のお話でした。
熊の肉
∩_ 〈〈〈 ヽ 〈⊃ } ∩___∩ | | | ノ ヽ ! ! / ● ● | / | ( _●_) ミ/ <こいつ最高にうまそう 彡、 |∪| / / __ ヽノ / (___) /
マタギのおじさん(超強面)が出すお肉の何と美味しそうな。熊の肉以外にも、鴨、鹿、猪・・etc。これぞ山だ!と言わんばかりのメニューが続々と出てきます。・・・ネイチャージモン読んでるとお腹がすくよね。
ちなみに、肉だ肉だと言っていますが、ネイチャージモンはお肉の紹介漫画ではないです。
ネイチャーの傍にお肉があって、そしてそれに関わるホンモノがいるから面白いんです。ホンモノの方々の肉に対する言葉があるから深みがあるんです。ネイチャーという濃さが前面に来ますが、むしろネイチャー最大の役目はそんなホンモノの言葉を分かりやすく教えてくれることだと思っています。虫のホンモノの話も4巻では紹介されているので是非読んでいただきたい。
もちろんネイチャーが大好きな牛のお話もあります。
テーマはすき焼き
別冊ヤングマガジンから月刊ヤングマガジンに雑誌が変わり、そのお祝いにすき焼きを食べに行ったお話。しかも関東風ではなく関西風!!実は関西風って食べたことないんですよね・・・。行きたい!!!!!
もちろんネイチャーが行くからには1人前で1万円前後する最高級です。今回登場した三嶋亭さん、和田金さんは要チェックです。
三嶋亭さんのすき焼き
・・・お腹が空きました
やばい、美味そうなのにもほどがある。今すぐにでも近畿方向に走っていきたい勢いです。あぁ、和田金さんの砂糖たっぷりに特性醤油というのも捨てがたい。すき焼きオフやろうぜ!!金は無いけどすき焼きオフしようぜ!
俺みたいなお肉素人なんて、プロの人たちからすればネイチャーに紹介された店もしらねーの?とか言われそうですが、いいんです!!美味そうだからそれでいいんです!一度は紹介されたお店に行きたいですねぇ。
あ、実は何とネイチャーが「家畜商の免許」を取ったらしいです。ちなみにこの免許、牛を買って育てることが可能になります。ネイチャーの夢は牛を育てることなのだそうで、その夢に近づいたわけです。
・・・・・・あれ、お笑いは?
その情熱があれば・・・
お肉に人生をかけた漫画だからこそ面白いと存じ上げる。この勢いなら10巻は続きそうですね。楽しみです。よーし、今夜はお肉だ!!
■
ネイチャージモンのレビューをしたわけですが、真面目な話、口蹄疫問題がどうなるのか心配です。どうも世界的に見てもかなり最悪な病気のようで、それの対応を国ができていないと言われているのはどうなのかと。
政権批判とかは置いといて、とにかく今日明日にでも全てが無くなるかもしれない人たちがいるわけです。それを食い止めようとしている人がいるわけです。ネイチャージモンという漫画でホンモノの一端でも知ったからこそものすごく心配になっています。
宮崎から牛や豚がいなくなることが恐ろしいです。またそれ以上に現状における国の対応の遅さで日本全土に影響が出ることが最も恐ろしいです。
本当に何とかしてほしいものです・・。
少女と少女の大冒険「蓬莱ガールズ」
別冊少年マガジンからの新人作家は6人います。諌山創先生、あわ箱先生、佐藤将先生、石沢庸介先生、高本ヨネコ先生、そして山田瑯先生です。恐ろしいことに全作品が面白く、しかも同じような作品がありません。これが講談社の実力です。これが別冊少年マガジンの底力です。それぞれの漫画家さんの特徴は置いといて、今回は蓬莱ガールズです。
- 作者: 山田瑯
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: コミック
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過去のレビュー
蓬莱ガールズは主人公の鈴哥(りんか)と、そのお世話係である陽々(やんやん)という二人の少女の物語です。
上:鈴哥 / 下:陽々
はい、可愛いー。
リンカは小さな頃から家に閉じ込められており、そのお世話としてヤンヤンが姉のように母のように接していました。ただ、リンカが普通の人間であるのに対し、ヤンヤンは蘇摩(ソーマ)と呼ばれる不死の身体を持っています。簡単に言えばキョンシーみたいなものですね。ただ、映画等のキョンシーと違いヤンヤンは可愛いからソーマだろうが何だろうがかまいません。ちなみに映画のキョンシーはビビってまともに見たことがありませんw
リンカは本来であれば父親に殺されるはずだったというちょっと重い設定があったりしますが、そんな家を二人で抜け出し大きな冒険に出かけます。
正直言えば、第1話のレビューでも旅の目的がはっきりしない旨を書いていますが、1巻を読んでも明確かと言われれば微妙かもしれませんね。ただ、新人漫画の中で唯一「冒険をしている」点をどうしても評価したいのです。別マガの言う『いちばん新しい冒険の書』のテーマを最も守った作品だと思っています。
旅の目標・・・蓬莱
勝手にリンカが決めた蓬莱に行くという目的はあるんですけど、蓬莱へどう行くのかはまだまだ不明だったりします。そこでソーマを人間に戻すとのことですが、ヤンヤンが蓬莱出身なんじゃないかと疑っているので、そこらへんが主目的になっていくんじゃないかと予想しています。
冒険って子供の頃に憧れたものの1つじゃないですか。行った事の無い場所に足をのばしただけでドキドキしたじゃないですか。そんな感情をこの作品では目で表現しています。リンカの真っ直ぐな眼、ヤンヤンの優しい眼、そこには人もソーマも関係なく冒険を前にした少女たちがいるだけなのです。
決意や喜怒哀楽といった感情を、冒険の中で目で表現する漫画家さんはとても好きです。
大冒険を前にするリンカとヤンヤン
えー・・・・実はこれを書くか迷ったんですが、一度だけお会いしたことがあります。しかも別マガのチラシにサインをしてもらったこともあります。ご本人は忘れているでしょうが・・・。
で、こんなことを書くと贔屓して書いたとか思われるかもしれません。会ったという時点で贔屓じゃないなんてとても言えた人間ではありません。ただ、別マガという個の強い雑誌にあって「蓬莱ガールズ」という作品を立たせているのは間違いないです。それは他の作品に負けず劣らずいい作品だということなんじゃないかと思っています。
編集部から中二病と呼ばれ、元々「蓬莱ストレイシープ」というタイトルになりそうだった作品ですが、面白ければそれでイーノ!・・・って違う雑誌だったな。できればもう1巻見守っていきたい作品です。
あ、ちなみに巻末の編集さんが俺のツボでした。
担当のS木さん
きつい言葉で実は優しい言葉の編集さんとかいいよね!できれば2巻目にも登場してくれないかな・・・・。S木さんのオマケ漫画が付くまで、この作品の応援をやめないっ!!