Night Watchを聴く

Night Watch

Night Watch

Progressive Rock
 自分の記事に関するタグというのか、リマスターにまつわる記事を読んでいて、King Crimsonが聴きたくなり『In the Court of〜』
In the Court of the Crimson King

In the Court of the Crimson King

を聴きながらお風呂に入る。以前最初に入手したもの(10年以上前に日本盤で購入)は音が時代的なものもあるのだけれど、モコッとして膜が掛かったような感じ。新しく今年入手した『オリジナルマスターエディション』なるものは、Dsの音の向上がめざましい。シンバルも薄くならずに綺麗に鳴り、各楽器の音の分離がよろしい。ベースに関しては、上記の『Night Watch』のBassには敵わない。弾いているプレイヤーが違うのだからと言えばそれまでなのだが、アンサンブルを重視したなり方とでも言うべきか、これはこれでイイでしょう。以前のものは音が固まりの様にほぐれずに転がり込んできていたが、一応明快さが出て来た感じ。
 リマスター盤に関しては、やはり比較してみないと判らないので、とりあえず二枚所有してしまうというレコード会社にとっては美味しいお客に成り下がってしまう危険性を孕む。これがリマスターされて良い方に転がるかというと、必ずしもそうではなく、妙に音離れが良くなる代わりに、密度が薄く感じられたり特定の楽器なりVo.なりが突出して違和感を覚えたりするものもあったりするらしい。
 自分の体験ではリマスター盤は八割ほどの確率で高評価できるのですが、中にはあまり効果の程が判らなかったりするのも事実です。コメントを頂くE原さんはクラシックでは音が不自然になったりする事もあるとのご指摘を受けたり。
 それにしても、エンジニアの腕によって出来不出来があり、というのはミュージシャン側にしてみれば言いたいこと、伝えたいことが上手く行けばいいけど、そうではなかったときに、不本意な出来になるのだなぁと改めて考えさせられました。