代替不可能な独自性を保たせ方

ライバルが多い、比較も簡単、移動も自由では「他と同じようなサービス」をやって客を引き留めていられると無邪気に考えられる方がおかしい。普通の商品ならまだ差別化できなくても「価格競争」が勝負ができるが、現状ではGoogleを始め大手が「無料サービス」をおこなっているため、「有料」にした時点ですでに勝負にならない状態になっている。

これを避けるには、以下の条件のどちらかをクリアするしかない。

1. 他の無料サービスでは代替不可能な独自性を保つ
2. そう簡単に他のサービスに移動できないようにする

http://d.hatena.ne.jp/RPM/20081221/1229795440

もうすこし深く考えてみた。 他の無料サービスでは代替不可能であるためには以下の4つのいずれかが必要だと俺は思う。

1. 中でなにをやっているのか分からないので真似できない
2. 特許により真似できない
3. 著作権により真似できない
4. 他のサービスより最新情報を、より早く、より多く、より質の高く得られる状況を作り出す

1 は所謂企業秘密である。2はそのまんま。しかし、この二つを持っていても安心はできない。1であっても2であっても、全く別の方法で同じ入出力を持つ、より性能が高いものを作られてしまうと代替される恐れが高くなる。1, 2の方向で攻めるのであれば、技術力が高いサービスを提供しないとダメだし、新しい技術革新に合わせ、常に性能の向上が求められる。ハードルは高い。

3は作品ベースのオンラインゲームとかがわかりやすい。北斗の拳オンラインとか。著作権を利用するという契約で結ばれているので、他のサービスは真似しようがない。

ちなみに、ニコニコ動画もこの方向性で攻めるべきだと俺は考えてる。もう権利者と敵対する必要はないんじゃない? - ブログ執筆中では、全体に高い負担を回避することもアイデアに盛り込んでいたので少し分かりにくかったかもしれないが、本質的なところは公式動画を編集してアップしてもよいという契約を著作権者と契約するということである。著作権の契約をサービスの特殊性に合わせることにより、他の動画共有サービスとの差別化を図るというものだ。

4.は他の会社だと不可能なネットワークを形勢することによって、最新情報を囲い込むサービス形態である。つい昨日、テレビで毎日特売というサービスを知った。これは主婦のネットワークを利用して、特売情報を全国規模で共有するというサービスである。

http://www.navit-tokubai.jp/

このサービスは最新の、そして主婦が欲しいと思う特売情報を主婦の全国ネットワークを築くことにより提供している。これはいくらお金をつんでもなかなかできることではない。これ考えた人は頭いいと本気で思った。