初作家

 いろんなところで書評を見かけていたけれど、ついにカズオ・イシグロさんを読んでみようと、先週本屋に立ち寄った。
 特にはじめからこれと決めていたわけではないので、いつもの通りタイトルと装丁で選ぶ。
 手に取ったのは「遠い山なみの光」だった。
 
 長崎に舞台の中心をおいた、とある女性による物語なのだけれど、描かれる人物は少なく、中心となる人たちについても多くを語られることがない。
 ただ、語られないことで裏側を想像し、登場人物の優しさを探り、また、人の狂気のようなものについ触れてしまうような感触があった。
 
 正直なところ、少々消化不良。誤解した読後感を得てしまった気もしているし。
 でもそれは、原文で読んでいないからなんだろうか、とも思ったりする。
 
 次の一冊だけれども、「充たされざる者」は大作のようなので年末にとっておき、別のを読んでみようと思う。
 がその前に、今日から白川 道さんの「天国への階段」に突入だ。
 
 
 今日の写真は夕方の豊洲
 僕は小学校の頃、お台場まで自転車かっとばして遊びに行っていたけれど、豊洲はその通り道だった。
 本当に時代は変わるもんだ。
 
  プチネタ:セブンイレブン日本1号店は豊洲にあるのだ。