蘇丹日乗 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-06-04 Interview with President Karzai このエントリーを含むブックマーク

They gave the President Karzai a real pain in the neck... A brilliant interview. Good stuff to read.

SPIEGEL Interview with Afghan President Hamid Karzai: ’I Wish I Had the Taliban as My Soldiers’ - SPIEGEL ONLINE

けんたけんた 2008/07/12 08:12 最初は断固たる姿勢だったのが、徐々に折れていく様子が面白かったです。Coalition Forceとwarlordsの協力関係について、名前は伏せているけど、そういうことがある、という発言はCoalition Forceからクレームを受けないのかと読んでいて心配になってしまいました。カルザイ大統領の家族関係についても切り込んで行くし、このインタビュアーは恐れ知らずですね。

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2008-02-11 新ブログ開始 このエントリーを含むブックマーク

タイトルを変えました。

読んで字の如しです。

って普通知らないですよね、

こんな当て字。

私も最近初めて知りました。


多くの方にご挨拶・ご連絡もせず

今日のここまで来てしまって申し訳ありませんでした。

実は先週2月5日にアフガニスタンを去り、

2月6日からスーダンに赴任しました。

職務内容は相変わらずの分野です。


昨年末に最後のブログをアップして以来

ブログアップデートする意欲を失っておりましたが、

ようやくすべてが落ち着き始めたので

新しい一ページを書き留めておこう思った次第です。


ベースは首都ハルツームになります。

初めてハルツーム(というかアフリカ大陸上陸も初)に来ましたが、

思っていたとおりインフラは大分整ってます。

カブールから来ると、電気が24時間ちゃんとある

ということですら感動的であります。

道路もそこそこ快適ですし。

生活用品もほとんどのものは手に入るようです。

聞いてみたらチャイルドシートも売っているくらいですし。

でもこれらはハルツームに限っての話のようです。

街並みの印象は開発途上でのっぺりという感じ。

なんとなくアメリカ地方都市の大雑把感に合い通じるものがありますね。

でも一部地域は街と呼ぶにふさわしいほど

家やアパートが密集しています。

あと赤っぽい土の色がとても印象的。

ただ物価が若干高いです。

輸入品が多いからでしょうか。

あと、家賃が高い。

一軒家だと月4000、5000ドルとかざらにありますから。

とてもそんなところには住めませんので、

もっと安いところをいま探しているところです。

4月には家族を日本から呼び寄せる予定であります。

当初このことで大変悩みましたが、

いろいろな方のアドバイスがいただけて、

また自分の目でハルツームを見て、

まぁ何とかなりそうだという楽観的な見通しを今は立てています。

とはいえ家族には難しい決断をさせてしまいました。

もちろんじっくり話し合った末の合意には違いないのですが。

こういう仕事をしていると、

家庭と仕事の両立ということが

すごくハードルの高いことに感じられるときがあります。

その意味で仕事に理解を示してくれた家族に感謝です。


まだ来て間もないので

政情や経済・社会情勢、歴史、文化は追々知ることになるでしょうが、

仕事はなかなか思うように進まないだろうなという

ざっくりとした印象をこれまでのところ感じています。

ただし勤務してたった数日のハルツームのHQや

Guest Houseでの雑談を通じての印象ですので

いい方向に変わればいいのですが。


遅ればせながら、

アフガニスタン勤務中に皆様からいただいた

これまでのご厚情に感謝申し上げます。

どれくらいの頻度でブログをアップできるかまだ未知数ですが、

これからもご愛読のほどよろしくお願いします。

yuyuyuyu 2008/02/12 08:57 遅ればせながらあけおめ☆
蘇丹、恥ずかしながら、全く読めなかったよ。
中国の格言かと思っちゃった。傍若無人、みたいな(笑)

アフガニスタンは一通り落ち着いた、という理解でいいのかしら。そしたら、「おめでとう」になるのかしら?
違ったらごめんなさい。

ご家族の件、よかったね、よかったね。
良い小児科と幼稚園、探さなきゃ。
あと、奥様にはSkypeだね。

tomokazu0711tomokazu0711 2008/02/12 10:04 >yuyu

メッセージありがとう。

アフガニスタンは国情にしても俺の抱えていた仕事にしても、とても「落ち着いた」状況とは言いがたいので、その点では仕事を託した同僚には申し訳ない限りです。アフガニスタンには3年半もいたのでやはり思い入れもあるし、去るにあたっては後ろ髪引かれるものが正直ありました。でも一方で家族には辛い思いをずっとさせてきてしまったし、俺もこれ以上家族が離れ離れなのはきついなぁと感じていたところだったので、それが決断に至るひとつの要因になりました。

ハルツームは病院もそこそこ信頼できるところがあるようです。幼稚園はもうちょっと先かな。Expatの人口もそれなりにいるからか、International Schoolもいくつかあるようです。

何よりも治安がいいことはありがたい。カブールにいたときには自爆テロとかロケット攻撃とかが頻繁にあって、確率的には自分に降りかかる可能性は低いと頭で分かっていてもやはり気分のいいものではなかったです。ハルツームではそれが皆無だし、夜も自由に出歩けるし。これは新鮮な感覚だったな。

Skypeはもうかれこれ3年以上使い続けてるよ。アフガンと日本とだとしょっちゅう回線が途切れたけれど、毎日お世話になったよ。そっちもハワイに永住?が決まったみたいでめでたいね。いつかハワイも訪れてみたいなぁ(恥ずかしながらまだ行ったことないんだ)。

ひらいひらい 2008/02/13 06:51 蘇丹からのブログ楽しみにしています!

seyarumiseyarumi 2008/02/17 14:59 おー、とうとう再開しましたねー。ブックマーク更新させてもらいました。
芹沢さんの視点は、日常ネタも含め、BBC等のニュースだけでは分からない要素を気付かせてくれるので、自分のアンテナ磨きと怠け改善にも勝手に重宝してます。ってことで、これからも楽しみにしてます!

tomokazu0711tomokazu0711 2008/02/17 15:34 >ひらいさん
改めて蘇丹って字を見ると、北海道のどこかの地名のように見えるねぇ。ひらいさんの次が早く決まることを祈ってます。

>seyarumiさん
先だっては本当にご迷惑をおかけしました。その罪滅ぼしの意味も含めて、ここで少しはましな仕事をしたいと思います。ただプロジェクトは相当Stuckしているようなので、どこまで独力でできることやら。。。これからもよろしくお願いします。

FujiFuji 2008/02/18 13:57 今度はスーダンなんですね。
そちらの生活もだいぶ落ち着いてきた頃でしょうか?
また、会えたらいいなあ。世界中どこででも。
ふじ

tomokazu0711tomokazu0711 2008/02/19 09:41 >ふじ
昨日やっと家に引っ越したよ。
まだこれから買い揃えないといけないものがたくさんあるけれど、家に関してはなかなか気に入っています。

なかなか同期会も再会する機会も作れず申し訳ない。
ほんと、次に皆で集まれるのはいつどこになることやら。。

kubokubo 2008/02/21 01:59 無事の赴任、おめでとうございます。
まだそれほど暑くないと思うので今のうちに色々やっておいたほうがいいです。4月になると冗談みたいに暑くなります。
そのうち出張に行きますので再会を楽しみにしております。

tomokazu0711tomokazu0711 2008/02/21 10:30 >kuboくん
その節は多くのアドバイスをどうもありがとうございました。おかげでいろいろな人から助けてもらうこともできました。

そうだね、ここ数日は特に暑くもなく、過ごし易いです。ただ、なかなかそれなりにいい品物というのは見つからないねぇ。Afraに行ってみたけれどひどかった。

そういえばJubaに駐在しているPear(スウェーデン人、スペリング自信なし)と会ったよ。WFPゲストハウスに同時期に泊まってたんだ。彼はちょうどR&Rに行くところだった。kuboくんの名前も会話の中で挙がったよ。そんでもって、ほかの宿泊者たちといっしょにピラミッドを見に行った。なかなか面白かったよ。

けんたけんた 2008/02/22 21:47 「掌で踊らされているのだよ」で更新がストップしていて、色々と忙しいんだろうなぁと思っていましたが、いつの間にか更新されていて近況がわかってよかったです。無事スーダンに到着されたようで何よりです。電気も24時間あるんですね・・・それは何気にすごいですね。これからも時間がある時に近況をアップして下さい。楽しみにしています!

tomokazu0711tomokazu0711 2008/02/24 10:21 >けんた君
メッセージどうもありがとう。電気はよかったんだけれど、家の水周りがぼろぼろなことに住み始めたら気がついて、落ち着いたというにはまだ程遠い状況です。ネットもまだ家になく、オフィスでは自分のデスクもまだ定まらないし、毎日ヤドカリ状態です。やっぱり一筋縄ではいかないね。

yoshiyoshi 2008/03/10 10:41 蘇丹はスーダンなんだと、いろんな人のコメントを読んでやっと気がついた。で、亜富汗斯坦はアフガニスタンだったんだ・・・。全然考えなかったな。セリちゃんはお坊さんなんだろうと漠然と思っていたんだ。ハハハ。

tomokazu0711tomokazu0711 2008/03/10 11:59 >yoshi-san
Gomennasai, magirawashijkute... But I was surprised you’ve finally noticed now that word meant Afghanistan! Maybe your initial confusion/misunderstanding derived from my hair style...

エビ投げハイジャンプエビ投げハイジャンプ 2008/03/11 18:29 ブログ更新してたの知らなかった。名前も変わってるし。生きてる?私、疲労溜まってきた。なんか頭廻らん。早いよねえ。歳かな。

今中間評価ミッション今週から来ててさ、それにあわせてプロマネは3週間の休暇取って去ってったよ。着任したばかりなのにね。

家族と住めるのうらやましいな。私も早く卵を有効に活用すべく健康と命を大切にしようと思う。ほなね。

tomokazu0711tomokazu0711 2008/03/11 19:36 >エビ投げハイジャンプ-san
Wow, he must be either over-confident or cowardly... Don’t get yourself too stressed!

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2007-12-12 掌の上で踊らされているのだよ このエントリーを含むブックマーク

昨日、知人数人と夕飯を食べに行った。

そのうちの一人の方は普段パキスタンに駐在されているが、

たまたま現在アフガニスタンに出張されていて

同席相成った。

その方からパキスタンの昨今の政情や国情全般に関する

様々な興味深い話を聞かせてもらったのだが、

一つ印象的だったのが、

現在の混沌とした政情はある意味、

すべて筋書き通り演じられているに過ぎない、

つまりグランドデザインが既にあって

色々表面上事件が起こりはするが

結局はそのデザイン通りに物事が進んでいる、

という分析、見立てであった。

表面上は反目したりしても

やはり彼らは裏でウインクし合っているんだなあと

改めて得心したのだが、

後でふと、口の悪い同僚が以前話していた

パキスタンのある一面をうまいこと言い当てている(と思しき)

小咄を思い出した。

ちょっとここに書きとめておこう。

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処は某国、ここで警察に関する国際会議が開かれた。

各国の警察を代表して警察庁警視庁長官の歴々が集った。


各国の代表はそれぞれの警察システムの名誉にかけて

お国の警察がいかに優れているかを高らかに謳い上げた。

口火を切ったのはイギリス


「我が国の警察Scotland Yardが優秀な人材に恵まれ、

優れたシステムを構築してきたことは世界的にも夙に知られた事実である。

仮に凶悪な事件が起こったとしても、

我々は72時間以内に必ず犯人を逮捕するだけの自信がある!」


それを聞いて対抗意識をメラメラと燃やしたのは海を挟んだお隣フランス


「我が国の警察は近年、情報収集システムを抜本的に改善させ、

犯罪対策へのポジティブな効果が顕著に見られるのは

賢明なる皆様は既にご存知だと思う。

仮に凶悪な事件が起こったとしても、

我々は48時間以内に必ず犯人を逮捕するだけの自信がある!」


それを聞いた他の先進国の代表もそれに勝らんと、

「我が国ならば36時間以内に!」

「いや、我が国は24時間以内に!」

「我が国は18時間以内も可能である!」

とビューティーコンテストが繰り広げられた。


それら議論のほとぼりが漸く収まりかけた頃、ゆっくりとした風情で起立した代表がいた。パキスタンの警察長官である。


「我が国は残念ながらこれまでスピーチをされた先進国のように、

経済的余裕があるわけでもなく、

人材に恵まれているわけでもなく、

またシステムもまだまだ改善の余地がある。


しかしこれだけは言わせて貰いたい。

仮に凶悪な事件が起こるとしたら、

我が国はその犯人を見つけることができる!

それも事件の48時間前に!」

ひらいひらい 2008/01/09 05:02 芹沢さん発見!

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2007-11-22 本&中国 このエントリーを含むブックマーク

サンタさん

ことしのクリスマスのおくりもの、ぼく、わがままいわないよ。この本をいっさつだけください。

The Great Game: Britain and Russia in Central Asia

ともかず



どわはははははは。なんだ、この値段は。本一冊で¥613,730って。


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中国アフガニスタンの世界最大級銅山の開発プロジェクトを受注


BBC NEWS | South Asia | China wins major Afghan project


銅山開発権を確保するために30億ドルという金額が高いのかどうか私には判別できませんが、

単純に素人目で見て、一プロジェクトに30億ドルもの投資

しかもカントリーリスクの高いアフガニスタンでの投資です。

驚きました。

文中には当該銅山は比較的安全な場所に位置すると記述されており、

地図を確認しながらLogar州出身のアフガン人同僚に確認したところ

確かにその地域は治安はいい(というか人里離れているため)とは言っていましたが、

でもやはりLogarですからねぇ。

銅山の位置するdistrictは昔ヒズビ・イスラミの活動拠点だったし、

Logar全般を見ても事件、反政府活動の不穏な噂は後を断ちません。


アフリカ各地でも天然資源確保のために中国は大規模な投資、援助を近年展開してきており、

その手法に対して既存の援助国から様々な批判(やっかみ?)を受けていますが、

そんな批判も何のその、中国のニーズは止まるところを知らないという感じですね。

tomokazu0711tomokazu0711 2007/11/22 12:29 追記 2001年以降国際社会がアフガニスタンに落とした援助額が150億ドル(CoalitionやISAFなどの軍事費は除く)と言われているから、30億ドルという額のアフガニスタンにおける相対的な大きさが何となく分かるだろう。

うりまるーうりまるー 2007/11/22 17:03 一冊60万円ってすごいですね。ちょっと調べたところでは、値段ほどの価値がつく理由がよく分からなかったのですが。。。どんなにいい子にしていても、サンタさんにおねだりするには高額ぎるし、年齢もいきすぎています、ともかずくん。

tomokazu0711tomokazu0711 2007/11/23 17:07 >うりまるーさん

てへ、ばれてらぁ。

けんたけんた 2007/11/27 15:01 この銅山の記事にinspireされて自分のブログに記事を書いてみました。トラックバックというものをやってみようとしたんですけど、やり方がイマイチわかりません。実は、トラックバックのコンセプト自体を飲み込めてなかったりするのですが・・・。
明日の飲み楽しみにしてます。

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2007-11-21 イスラムにユーモア・センスはあるのか? このエントリーを含むブックマーク

それにしても何と挑発的なタイトルをBBCは付けたのだろう。


BBC NEWS | UK | Magazine | Does Islam have a sense of humour?


記事を読めばもちろんタイトルを否定する内容なのだが、

BBCがこういうタイトルで記事を書くこと自体

イギリス(もしくは欧州、西洋と言い換えることも可能だろう)の中に

イスラムに対する強烈なステレオタイプが存在することを想起させる。

これはムスリム人口が着々と上記の地域で増え続けながらも

必ずしもムスリムたちが社会にうまくintegrateされておらず、

またマジョリティーがステレオタイプを払拭できるほど

ムスリムたちと交流を果たせていないということの表れなのかもしれない。

それゆえ爆弾テロ事件やCartoon事件、『悪魔の詩』事件など

イスラム教徒イスラムの教えにリンケージするような事件が欧州で起こると

それがさもイスラムの教えの根本に起因し、

ゆえに全ムスリムをrepresentしているが如くに捉えられてしまい、

ステレオタイプを増幅して固着化させてしまう方向に機能してしまうのだと想像する。


多分ムスリムたちと日々仕事や生活上接している人なら分かると思うけれど、

笑いを好むという性癖は当然ムスリムも強くもっている。

この記事の内容を読まずにタイトルの質問だけされたら、

あまりにリアリティーを欠落した質問ゆえに

隠された意図が何なのか勘ぐってしまうか、

もしくは全くの無知なのかと蔑んでしまうかもしれない。

もちろんアフガン人、日本人、西洋人等々の間で

ジョークの質、語り方、笑いのつぼは異なるわけで、

それは裏返して言えば何をタブーと見るか、

文化的・社会的・歴史的コンテクストによって

そのboundaryは異なるということと重なる部分があるだろうし、

笑いのつぼの違いも含めたそういった違いは日々感じるところではある。

とまれ、イスラムにだけ「犯人」探しをするような語りかたは

物事が生起するまでの多面的な背景を見誤らせるだろう。


余談ではあるが、

それでも個人的体験では男性間に限った話で

下ネタというのは万国共通のような気がする。

ただし最初から飛ばしすぎるのはまずいけれど。

えび投げえび投げ 2007/11/21 16:27 最後に関してだけど、ネタに関しては女性も同じ。おば様方が台所で野菜をとあるものに見立てながら爆笑しているのを目の当たりにしたことがある。

yoshiyoshi 2007/11/22 00:20 アラブの国でも独自のドッキリカメラ系番組をやっているよ。ぼやーっと言葉も分からず見ていたことがありますが、それでも爆笑度はかなり高かったです。

デンマークに住んでみると、風刺漫画の出てくる背景が分かってきたような気がします。デンマーク人と移民、特にムスリムの人たちはほんとに見事にくっきりとsegregateされている。今から思えば、風刺漫画と言論の自由はなんの関係もないと思う。単に圧倒的な無知がそもそもの問題だったと思う。

tomokazu0711tomokazu0711 2007/11/22 10:17 >えび投げさん
ええ話やなぁ。心が洗われました。

>yoshiさん
「ドッキリ」といえば、田代まさしですね。彼の転落の原因があの仕事にあった(あれをプライベートでもやってみたくなった)という秀逸な分析を聞いたことがあります。

話が逸れました。デンマークの話、興味深いです。私の想像が結構当たっていたんですね。デンマークに端を発したあの事件は、ステレオタイプの根強さを考えると起こるべくして起きた事件だった気がします。

ドイツはデンマークよりもムスリム(主としてトルコ人)を広範に受け入れていると思われますが、そのドイツですらトルコ人移民との諍いが絶えず、そして私の元同僚のドイツ人はそれら問題の原因の大半をトルコ人側に見出していたのが印象に残っています。

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2007-10-28 EUがアフガン・ケシの医療利用を支援 このエントリーを含むブックマーク

以前私のブログでも取り上げたが、

アフガニスタンで栽培されるケシを医療用途に専ら使用するという仕組みを作って

合法的に利用してはどうかという議論がある。

その案が何とEU議会で圧倒的多数で可決されたらしい。


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麻薬対策がこれまで全くうまく進んでいないことにアメリカが業を煮やしており、

ここ最近のアメリカ紙でも

再度、飛行機から枯葉剤(のようなもの)を散布して

強制的にケシを根絶やしにするしか方法がないのでは

というAssumptionがアメリカ政府内の一部に広がっている

と報じられていた矢先だったため、

EU議会アメリカの動きを牽制したとも読める。


まだこの案をEUがどう具体化しプロジェクトを回していくのか明らかではないが、

麻薬対策の新機軸ということで

注目すべき動きではあるだろう。

エビ投げエビ投げ 2007/10/28 16:02 すごいね、EU。4年くらい前に収入向上プログラムのブレストをしてた際、ケシの医療用輸出をギャグで話したのを思い出したよ。本当にやる意思を表明するとはすごい政治的決断だ。

tomokazu0711tomokazu0711 2007/10/29 10:19 >エビ投げさん
多分最初はものすごく限定的な規模でパイロット的に始めると思うんだよね。それくらいならハンドリングもできるだろうけれど、問題はその後だよな。どれくらい大きく広げていけるか、そうでないと大海の一滴に終わっちゃうだろうから。何とか日本もインボルブできないかなぁと個人的には思っている。

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2007-10-22 あ、こんなところにいたかー このエントリーを含むブックマーク

ジャパニーズ・ブルカ発見。


The New York Times - Breaking News, World News & Multimedia


これを作って商売にするという着想もすごいが、

800ドルもするのに20着売れているというのも驚きだ。


記事終盤のコメントもいかす。

"She said she had never heard of the skirt's actually preventing a crime."


ジョークなのか本気なのか。

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2007-10-16 ミャンマーの情勢分析 このエントリーを含むブックマーク

最近のミャンマー動乱について、背景や分析がよくまとまっている論説をご紹介。


JIIA -日本国際問題研究所-

ミャンマー情勢を動かす三つの要素を分析する―周辺国の多角的取り組みは実現するか


よく言われる日本とミャンマー軍政との根深い関係についての説明が端折られていて、

そこだけちょっと物足りなさを感じたものの、

軍政内の権力構造とか、なぜ仏僧が立ち上がったのにも関わらず、

軍政転覆までには至らなかったのか、

詳細に通じていなかった私には

なるほどー、と納得の論考でした。

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2007-10-15 カブールでゴルフ・・・ このエントリーを含むブックマーク

って、北極でサーフィンとか、ジャマイカボブスレーとか(それはいたな)、それくらい逸脱行為ですよね。

でも実はあるんですよ、ゴルフコースが。


http://www.nytimes.com/2007/10/15/world/asia/15afghan.html

NY Times, A Golf Course Where Water Is No Hazard


上の記事を見てもらうと判るとおり、

ゴルフ場はちょっと何ちゃってな代物ですが、

サラン峠の雪山をスノーボードとか、

バーミヤン大仏跡、瑠璃色のバンダミール湖、秘境ワハン回廊、アレクサンドロス大王が残した建造物等々、

治安さえ向上すれば観光・レクリエーションとしてアトラクティブな場所は結構あるんですよねぇ。

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2007-10-07 軍と人類学者 このエントリーを含むブックマーク

一、二週間前から朝夕めっきり冷え込むようになった。

今朝出勤時にふと庭の木々に目をやると、葡萄棚に生い茂った葉が茶色く色づき始めていた。

奇しくもその数分後、iPodからCannonball AdderleyのAutumn Leavesが流れてきて、その偶然に秋の本格的な到来を耳からも実感した気がした。


そういえば仕事に行くにも素足にサンダル履きでずっと通していたハウスメイトは昨日、四月以来初めて靴下を履いたと少々興奮気味に話していたな。

そして今朝、同僚の一人は早くも冬用のもこもこしたハーフコートを着ていた。それは幾らなんでも早すぎでしょ(笑)。

とはいっても彼の場合、インドバンガロールという冬でも15度くらいまでしか気温の下がらない土地の出身なので、そもそも肌が寒さに慣れていないのだろう。それにしても、カンジーをもっと人懐っこくしたような顔のこのインド人のおっさん、今からこの格好でマイナス15〜20度まで下がるカブールの冬を生きて越せるのだろうか。


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アメリカ人類学者がアフガニスタンイラクにおけるアメリカ軍の活動に関わっているという。色々と考えさせられる、よい記事だ。


Army Enlists Anthropology in War Zones - The New York Times


記事から思い出したのは、日本との太平洋戦争においてアメリカ軍がルース・ベネディクト人類学者を招集し「未知なる」日本人の性質を学術的に分析させ、その研究結果をもとに戦争を有利に運ぼうと努めた逸話だ。


Ruth Benedict - Wikipedia


しかし、アフガニスタンにおける人類学者の役割はいくつかの点でベネディクトらとは異なる。まず、ベネディクトらが日本に全く訪れたことがなかったのに対し、アフガニスタン人類学者らは部隊と共に現場で行動し、個々の治安維持活動にまで関わっているという点。またもう一つは目的に関して。ベネディクトらの研究成果は、究極的には日本との戦争への勝利に資することが期待されていたと思うが、アフガニスタンに従軍する人類学者はアフガン人とアメリカ軍との相互理解を深めて「戦闘」を減らすことが大きな目的だという。


記事に拠れば人類学者が投入されてから実際に戦闘数が60%も減ったとあり(もちろん減少の要因全てをこの人類学者たちに帰するのは無理があると思われるが)、この試みに私は注目したい。無益な戦闘をできるだけ減じるだけでなく、戦争の究極的勝利は“戦わずして人の兵を屈する”(『孫子』)ことに存するだろうから。あ、そういう意味では究極的にはアフガニスタンにおける人類学者も勝利に資することが期待されていると言えるか。


他方、この人類学者らの活動やアドバイスが、戦闘を減ずるという目的に反して利用されてしまう可能性があるのは否めない。例えば彼らのアドバイスを別の者が敵愾心を煽るために利用しアフガン人同士を敵対させるとか。また彼らの意思決定が部隊の意思決定にどのように組み込まれるのか、またどのくらい尊重されるのか、このあたりが非常に気になるところだ。今のところ彼らの役割を過大評価することに私は慎重である。というのもまだ彼らの人数・予算・活動場面が限定的だからで、アメリカの軍事・外交戦略策定に参画するような役割は与えられていない。彼らのような素養や経験がもっとそのような戦略策定プロセスに生かされるべきだろう。それが現在のアフガニスタンイラクでのアメリカ軍の行き詰まりを脱却させる一つの手立てかもしれないと思うのだ。


この人類学者たちには残念ながら会ったことがないが、アメリカの部隊にはアフガン人通訳が必ず行動を共にしており、彼らと話すことも時折あった。多くは現地の若者であるが、中にはアフガンアメリカ人もいて、アメリカがまさに多民族国家であることを実感する。このようなアフガンアメリカ人通訳は元来アフガニスタンからの移民なので、アフガニスタンの文化に通じている。英語に関してもほぼネイティブ並みであり、英語力に往々にして難がある現地採用の通訳と比べ、軍関係者とのコミュニケートもスムースだ。彼らの文脈に即した巧みな通訳が、アメリカ軍と地元関係者との間の摩擦を減じるのに多大な貢献をしていることは想像に難くない。余談ながら私自身も通訳の質が仕事の質に大きく影響することを身をもって経験しており、通訳という存在はプログラムの成否を決める隠れた大事な要素だと感じている。彼らは通訳の場面で間接的ながら人類学的素養の実践をその都度求められているとも言えるだろう。

yoshiyoshi 2007/10/12 22:38 Army Enlists Anthropology in War Zones はおもしろい記事でした。記事の中にえらそーなこと言ってる国連の人が出てきますね。なんなんですかね、あれは。米軍より先に、anthropologize the UN が必要だというのに。

tomokazu0711tomokazu0711 2007/10/14 16:32 うまいこといいますねぇ。一概には言いにくいですが、往々にして国連は”人々に寄り添った”活動をしているという驕りからか、個人個人が半可通のままプロジェクトを実施して、アフガン人の理解を得られなかったなんていう事例、たくさんありそうですね。もちろん自戒も込めて。

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