夜が明けて8月5日、サマキャン2日目の朝5時前。起きた瞬間に明るい木漏れ日を感じてテントから出ると、空は澄み切った青でした。
スカウト達も5時になるとスッキリした顔で起きて来ました。 やはり、皆、楽しみで仕方ないようです。
30分後には山中湖へ出発。車で約30分移動する間に車中で朝食を摂りました。
なぜこんなに急いでいるのか。 …時間が遅くなるほど風が出たり天候が悪くなったりする確率が高いのでなるべく早い時間に始めるほうが良いと、現地のレンタルボート店の方から事前に聞いていたためです。
6時過ぎに山中湖に到着、カヌーとアウトリガー、パドルを降ろして運びます。皆、一様にワクワクしているのが分かります（もちろんリーダーも、です）。
レンタルボート店で、随行用の手漕ぎボートも1艘お借りしてきました。予定の時間は7時〜9時の2時間です。
船着き場の傍の浜でアウトリガーを装着します。
さて、いよいよ湖へ浮かべます。 冒険に耐えうるのか、それとも水が漏れ入ってくるのか…
リーダーもスカウトも不安げにカヌーの中を見回しますが、自分達が乗り込むときに入った水以外、水が入ってくる気配はありません。
補修はカンペキです。アウトリガーのおかげで、片側に寄っても安定性はバッチリ！ 行けるぞ！！
スカウト達も、リーダーも、歓声を上げてしまいました。
さて、
意気揚々と沖へ向かって漕ぎだし…ましたが、最初はなかなかまっすぐ進まず、クルクル回っていました。
しかし、少し練習するとスカウト達はみるみるうちに上達し、まっすぐ進むバランスと協力体制を作り上げて、思いどおりに湖の上でカヌーを操って見せるようになりました。
山中湖の中央のほうは大きなレジャーボートも多いので行かないようにし、東側の入り江のほうへ行きます。
そのとき…「白鳥がいる！」
人懐こいのか？カヌーに興味があるのか？、気付けば白鳥はカヌーのあとをついて来ていました… 随行船のほうには全く興味がなかったようです。
（3つ上の写真で）向こうに見えていた半島の右側、大きな入り江に船を着けて上陸。
アウトリガーが本当に効いているな、と思わされた1枚。 スカウトが景色に夢中になってこれほど片側に寄っても、がっちり支えて転覆しませんでした。
天候も安定していたことから、当初予定していた時間を延長して、3時間たっぷり、カヌーでの大冒険を楽しみました。
6月から行なってきたカヌーの補修と今日の冒険は、大成功のうちに終了できました！
さて、お昼前にテントサイトに戻り、昼食を食べて後片付けをしたあとは14時からの次のプログラムまで休憩時間に。 …さぞ疲れているだろうから、とリーダーの親心？のつもりだったのですが、スカウト達の元気なこと…。 結局、リーダーの休憩時間になっただけ…かも？
さて、14時からの午後のプログラムは、カブ隊のスカウト達も招いて「野外でのパン作り」です。
これはスカウトスキルセレクションの本に出ている、小麦粉、重曹、水とマヨネーズをこねてパンを作るものです。 すでに何度か焼いている自称パン焼きマイスターのI副長が指導します。
「今日の粉は強力粉なのでもっちりしたスコーンみたいなパンができるよ。スティックココアの粉を混ぜるとチョコ風味のパンもできる。 粉の量は一袋あたり100グラム、重曹は4つまみか5つまみ、マヨネーズの量はテキトー、耳たぶくらいの硬さになるように水の量をテキトーに調整して…」 「テキトーテキトーじゃわかんないよ！」…とヤジが飛ぶ中？ カブスカウト達もビニール袋に入った粉をモミモミ… 誰だ？癖になりそうな感触だとか喜んでいたのは？
大きなコッフェルの上下に炭を置いて、オーブン代わりに焼いていきます。
15分ほど経って、開けてみると…
おおぅ！ おいしそうに焼けている！
実際、この時の出来栄えは、最高と言ってよいものでした。
アツアツだというのに、あっという間に食べ尽くされました…
（2回目の、BS隊がこねたものを焼いた時は、炭が少なく温度が上がりきらなかったようで、すこし焼きが甘かったです。
ちなみに、コッフェルに直接こねたものを乗せて焼くと接触している部分がすぐに焦げてしまうので、アルミホイルをクシャクシャにして敷いて空間を作り、その上にもう一枚アルミホイルを乗せてこねたものを乗せると、焦げつくこともなくキレイに焼きあがります。）
そして夜。キャンプファイヤーで盛り上がりました。
BS隊のスタンツも、夕方に、時間がない中で一生懸命練習していましたね。
先のビーバー隊のブログにもありますが、スカウトの人数が少ない中、盛り上がったこと盛り上がったこと。。。
この日も、就寝時間になったあと、あっという間に眠りに落ちていったスカウト達。ものすごく頑張った、長いけど楽しい1日でした。
明日は朝から撤収。 体力勝負です。
