RDF and Topic Maps Interoperability in Practice。
纏めその一。ISWC の初日には上のチュートリアルを受けました。同文の日本語ページが用意されているので、こちらをご覧になってもよいでしょう。
Topic Maps については何も知らなかったのですが、RDF がどのようなものに利用されているか興味があってこちらを講義を選択したのですが、なかなか面白かったです。
Topic Maps については、Ontopia 社が提供してくれている Omnigator を実際にダウンロードして使ってみた方が、僕が説明するより分かりやすいでしょう(要 Java 2 SDK 1.3 以上です)。色々と遊んでみてください。
Semantic Web との関係は、Topic Maps のデータと RDF のデータを相互変換したり、FoaF やら何やら*1を次々にくっ付けていくことによって、Topic Maps を開拓していくかの様に広げていくことができるところだそうです。
これから、Java によるグラフ化(はてなアンテナの Map みたいなもの)の機能が追加されたりと、先が楽しみだそうです。聞くところによると、どこかの国のおば様は、この Topic Maps を授業に使うことで、とても有意義な効果を挙げられたとかで、かなり御執心な様子でした。
Topic Maps との連携は、従来の HTML では不可能な RDF ならではなものでしょう。
家に帰ってきてから Omnigator をダウンロードしてみようかと思ったらなかなかの重量級ですね。The download is 22566404 bytes. だそうで。2MB かと思ったら 22MB ですか。今日はもう寝ます。
先週の移動中の読書。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/02/08
- メディア: 文庫
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この小説は主に明治維新後の西郷、大久保に焦点を当て、その周りの人物とその出来事について描かれているが、この小説も読みどころが豊富で非常に面白い。
まず、現在の警視庁を作り上げた川路利良。1巻の車内うんこ投げ事件とそのときの発言(『人間はそれほど崇高な生き物ではない』だったか)から涙ものだが(冗談)、彼がポリスより新しい文明が起こると信じて作り上げたものが、大げさに言うと現代の民衆の意識では国の金儲け機関みたいに思われてしまうような、大きく理想から脱線していることに泣きそうになる。
大久保の周囲では、みんな沈黙に耐えるのに必死だったり、笑いどころは豊富なのだが、それ以上に現代と照らし合わせて悩ませるところが潤沢すぎて正直、かつてないほどに思想をこねくりりんと舞わされた。それとは別に、西郷の周りが一番(悲壮な運命をみながらも)幸せそうに見えたのは、やはり司馬氏も理解に苦しむ西郷その人の魅力があってこそなのだろうか。
また一つ、現代の教育への課題が見えてきた気がする。