集団的自衛権

我が国は世界中でもトップランクの治安国家であります。街を歩いていていきなり殴られるとか、路地裏に連れ込まれてお金を取り上げられるとかいうことは余程なことが無い限り起こりません。とはいえ、それでも毎日のように我が国のどこかでそのような事件が発生していることも事実です。「ゴメンで済んだら警察はいらねぇ」というのは私が若いころ良く使われたフレーズですが、もし、そういう事件が絶対に起こらないのであれば警察はいらないでしょう。

さて、貴方が街を歩いていると、少し先に友達を見つけたとします。そして、その友達が何やら人相の悪い人に声をかけられ、胸ぐらをつかまれたとします。貴方はその時どうするでしょうか。多くの善良な方々は直ぐに助けに入るとか、腕に覚えがない方でも警察に電話するとかを考えるでしょう。もし、その様子を物陰から見ているとか、或いは見なかったことにしてどこかへ立ち去るとしたら・・・末代までの恥であろうと考えるのは私だけではないと信じたいものです。

これを国際社会に当てはめてみますと、現在、我が国のメディアが報じているアンチ集団的自衛権はその「末代までの恥」としか言いようがありません。友好国の艦船が日本近海でどこぞのならずもの国家の攻撃をうけたとします。それを助けずに、傍観するだけというのが我が国の法律です。そして、仮に我が国が攻撃を受けた場合は、米国が守ってくれるという都合の良いルールが存在しています。仮に私が友人と繁華街を歩いていて、誰かが友人に喧嘩を売ってきたら私は身を挺して友人を守ろうとしますが、誰かが私に喧嘩を売ってきたらその友人はそしらぬ顔でその場を離れ物陰から見ているか逃げ去るか・・・そんな友人と対等につきあう気にはなれません。多分、米国は我が国に対してそういった感情を抱いているでしょう。

我が国の法律というのはほかにも異常な部分が多々あります。仮に異国の爆撃機が我が国の本土上空に侵入してきても自衛隊はそれを攻撃してはいけないのだそうです。つまり、誰かが我が家に侵入しようと窓ガラスを割っても、中に入ってきても、それを傍観せざるを得ず、その賊が物を取って退出するか人間に危害を加えた時点で初めて抵抗して良い・・・というような意味合いです。我が国には「憲法9条」があるから他国は攻めてこない・・・と仰った現職の国会議員大先生(福島某)がおられますが、平時においてはそうであっても、いつ何時、「有事」があるかわからないこの不透明な国際社会の中、「自らの身を守る術」だけはきちんと考えておきたいものです。

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