互いに矛盾する陰謀論

忘却からの帰還: 互いに矛盾する陰謀論を信じること

「それらの説は、『権力は我々から情報を隠蔽している』という、ある種のカバーアップが存在するという包括的な説によって説明されている。これらの説を信じているのは、人々が騙されやすく、愚かだからではない。それらの説がすべて、ひとつの同じ説明にフィットしているからだ」と、この研究を行った、英国University of Kentの心理学准教授Karen Douglasは言う。


「AならばBである」という命題があるとき、Aを信じることができなければ当然「Bである」という結論も信じることができない。すると「AではないのならCという結論も有り得るし逆にDという結論も有り得る」と考えるのは当然だ。Cであると同時にDでもあると信じているのなら支離滅裂だが、様々な可能性があるのに「AではないのならCに決まっている」とするよりも余程健全だ。


逆に陰謀論否定論者に「AではないのならCに決まっている」けれどもCの可能性は無いからAは正しいみたいな論法を使う人もいる。日本史なんかそんなので満ち溢れている。