「クライメイトゲート事件」と「STAP論文」

気候研究ユニット・メール流出事件 - Wikipedia
ホッケースティック論争 - Wikipedia

しかしその気温変化を見積もるために用いられたデータのうちどれを実際に採用したかの記述が間違っており、またマンらが観測精度の誤差と考えた変化を修正して用いられていた。この出典表記の間違いや修正を「改竄」などとして批判する者があらわれ、スキャンダルとなった[3]。またマンのデータに対して小氷期や中世の温暖期などによる気温変動が過小評価されているのではないかなどと数多くの批判や異論が論文となって発表された。この一連の騒動をさして「ホッケースティック論争」と呼ばれ、多くのメディアで報道された。

批判者からの指摘を受けてマンらは1998年の論文[1]に対する訂正記事[4]を2004年にNature誌に発表した。訂正は出典の誤記だけであり、論文の結果には変更がないと明言している[4][5]。

この「誤記」が単純ミスなのか、意図的なものだったのか、また、結果ありきで意識的あるいは無意識にやった「修正」があったのかはわからないけれど、結局のところこれで地球温暖化説が揺らいだということはなかった(懐疑派の見方は違うかもしれないけれど)。


STAP細胞も論文の「捏造」だけで「なかった」とするわけにはいかないだろう。とはいえ印象でいえば限りなく「なかった」と感じるわけで、黒白決着がつかなくても(そもそも決着をつけるのは非常に困難だろう)、このまま注目に値するような反論がなければ、いずれ誰も見向きもしなくなるだろうと予想される。


ネット界隈では早急に決着をつけることを要求する声が多いように感じるけれど、それは困難なことだし、決着がつかなくてもそれで特に困ることはないと思う。