津山篤 東京NPO法人 秋葉原グッドマン
12月4日 秋葉原グッドマン 津山篤と東京NPO(なかなかポジティブな男たち)法人
12月4日は、The silenceのセカンドアルバムの発売記念ライブで、そのThe silenceの対バンが津山篤と東京NPO法人だった。
津山篤(アコースティックギター&ヴォーカル)
藤原弘明(エレクトリックヴァイオリン)
田畑満(エレクトリックギター)
アコースティックな趣のセットだった。
クリームの歌の前と後に、カバンにしのばせていたシュークリームを食べるという一幕もあったが、当初期待していた喜劇的な要素よりも、シリアスな演奏の方が印象に残った。
サイモン&ガーファンクル、フェアポート・コンヴェンションなどのカバー曲を中心に、一糸乱れぬバンドサウンドを展開した。
田畑満のギターも、藤原のヴァイオリンもファズ類は使っていない(と感じた)シンプルなセッティングだったため、演奏に熱がこもると、弦のアタックの強さが音圧となって、こちらにも伝わった。電気的に増幅された音が津山のオヴェーションの音を遮る場面はなかった。
ソロ回しになると、田畑のギターが火を噴いた。ネックを押さえる左手が力強く縦横に這っていく。久しぶりに田畑満のギターが聴けてほんとうに良かったと思う。
この日の白眉は、最後に演奏された津山篤自作のHekusonhan Reelsというインスト曲だった。The silenceに参加しているドラマーの岡野太がステージに現れて、レギュラーグリップでビートを刻む。ドラムレスもよかったが、ドラムスが入った厚みのあるバンドサウンドも魅力的だ。
演奏を聴いて、体中の血流が激しく循環していくのが分かった。
練磨のロックミュージシャンたちのアコースティックなバンドサウンドのすご味を堪能できた夜だった。