信じてはいけない -Three domes-

1997年7月4日、マーズ・パスファインダーが火星アレス谷に着陸した。着陸機が撮影した画像は次の日インターネットで配信された。その最初の一枚に人工物が写っていたらしい。(その画像は今でもときどき雑誌で見かける)
■アレス谷の三つのドーム( The Horizon 保管庫より)

しかしすぐに違う画像に差し替えられたという。そこにドームは写っていなかった。

http://mars.jpl.nasa.gov/MPF/ops/prm-thmb1.html

当時のことを異星人遺跡捜索サイトとして著名なサイト、The Horizon の主宰者イサム氏に聞いてみた。
「まだISDNも普及しておらず、小さな画像でもダウンロードに時間がかかる時代だった。パスファインダーの第一報なので、インターネットに強い知り合いに依頼しておいたが、初回は自動ダウンロードのセッティングが不調で失敗した。一週間後に再度トライして画像を手に入れたが、ドームは写っていなかった」。
ちなみにこの頃の私はパソコンこそ持っていたが、火星には全く興味が無くて競馬にのめり込んでいた。パソ通の競馬パティオに入りびたり、黒地に白い文字だけが流れていく世界で数多くの愉快な競馬マニアと知り合い、電話投票をして大金を失い、競馬場オフを重ねた…僅か13年前だがもはや遠い昔のようで隔世の感を禁じえない。

■探査機から比較する石のサイズ

これは前回の「マーメイド」編で、人魚像のサイズを測る際に参考にした画像でもある。ファースト・テイクの画像に比べ、解像度が飛躍的に上がっているが、これは初日のカメラ調整がひどすぎただけであろう。二日目からはピントが合ってきている。
さて、上段画像の左側にソジャーナが三台ほど合成されて写っている。これは着陸機から出てきた小型の探査機で、もちろん実際は一台だけ。着陸機の周囲を動き回っているのがよく分かる合成画像だ。これからドーム横の岩(=B)の大きさを推測すると、ほぼソジャーナ(65cm X 48cm X 30cm)大と思える。つまりあのドームのサイズは小さい。高さはせいぜい15〜30cm。人工の建造物というよりは、良くて生物、たぶん…誰かが捏造したものだろう。

この件ではないが小宮氏(小宮さんのUFOブログ)からの情報では、米国ではパスファインダーが撮影した画像を、NASAが細工して消したという話がCNNを巻き込み発生したようだ。JPLを中心とした調査委員会が設置されたが結果は公開されなかったとか。こういう話は一見大掛かりな陰謀のように思われがちだが、今回の検証で感じた事は、様々な人間のちょっとした思惑が重なってそう取られるケースもあるのではないかと。