PLCへの邪推シナリオ

鳴り物入りで宣伝していたPLCが色々揉めている。
PLC自体は問題山積みなので、揉めて当然だとは思うが、疑問なのは(メーカーはともかく)行政側から強くプッシュされていること。
そこで、行政側からのメリットを推測してみる。


PLCで一番槍玉に挙げられているのがノイズ問題。
だが、PLC装置は、目的そのものが「電源ラインにノイズを流すこと」であるため、周辺装置へのノイズ対策というのはそもそも原理的に矛盾している。
また、PLC装置自体も他機器からのノイズに非常に脆弱。
(研究会で「他の電気機器との共存は想定していない」とか言われてる始末。意味ねぇ…)
とすると、PLC問題の対策は、装置側からではなく、周辺装置側からのアプローチの方が技術的に正しいということになる。


つまり、周辺装置側に対策を行い、「この機器はPLC装置と併用しても問題ないですよー」とお墨付きを与えるわけだ。
じゃあ、この「お墨付き」とはなんなのかという話になる。
当然、これは行政による新しい規格制定という流れになるだろう。


これは、行政側にとって非常に美味しい話だ。
何しろ、モノは安全規格。メーカー関係者ならご存知の通り、取らないことには納入競争の舞台に立つことすら出来ない。
しかも規格対象は「PLC装置と併用する可能性のある」製品、つまりコンセントを使う電気製品全般におよぶ。
これがどれだけ大きい利権かは容易に想像がつく。
そりゃ数の少ないアマ無線やら天文系やらの文句なんてほっといてゴリ押ししたくもなろうというもの。


よくある利権確保陰謀論になったが、ストーリー的にあまり破綻してない気がするのがイヤ。
誰か否定してくれ。