松姫峠でやらかしたこと。
松姫峠ってのは標高 1250m らしい。これはたぶん、ぼくたちが登った峠で一番高い。
この峠に登るとき。先日書いたように、まずは奥多摩湖経由。そんなに登った記憶もないんだけど、そこそこ距離があったこともあって連れは「もうここで結構満足だよ」と。まあまだ笑みが浮かんでいたから余裕はそれなりにあったんだろうけど、確かに「満足」とは感じていたみたい。
で、そんな連れの満足に対して、こっちも一緒に満足、となるわけもない。最近は 200km はおろかセンチュリーにもご無沙汰。「俺たちは 200km 程度なら走れるはずなのだ」(実際、宇都宮に餃子を食いに行ったときは 200km を走破している)と思っているのに、なかなか走れない。
この日もまあ出発が遅かったから大月から輪行は覚悟していたものの、それでも奥多摩湖から帰ろうとは全く考えてもいない。さあ行くぞ走り出す。ちょこっと道に迷った後「だんだん登りになってきたね」というところでは「大月 39km」の道路標識。これを見た連れは「ええっ!?」と脱力状態。一気に遅れだしてこちらは「振り返ればひとり」状態。
アイスを食って、店のサービスの梅干しを食って。そんで元気を取り戻して走り始めるんだけど、たらたらたらたら登り続けてなかなか先が見えない。そんな中でぼくがヤラカシテしまいましたよ。
まず一発目は松姫峠を6割くらい登ったところかなあ。山を見るとだんだん頂上が近づいている様子なので「もう少しだからがんばれ」と声をかけた。しかし、もう少ししたら、その峠道は隣の山に繋がって登り継続^^。ああ、峠道だとたまにこれがあるんだよなあ。ぼくもそれなりにショックだったけど、連れは一層ショックだったに違いない。
さらに登り続けることしばし。ふと眼下に目をやると下り道が見える。「おお、下りが見えたぞ。間もなくだぞ」と、連れに声をかけた。ただこれは見間違いで、実はぼくたちが登ってきた道だった^^。なんか松姫峠ってスイッチバックが大規模で、方向感覚を見失いがちなんだよな<疲れてただけかも。
しばらくは無視して走ったんだけど、「こりゃさすがにアカンわ」と思って連れに「見間違いでした」と謝罪。最近は登りの途中での休憩を避けていたんだけど、連れの味わったショックに配慮して休憩。
一応「押し」にならず登り切った連れだけど、さすがにショックは大きかったに違いありません^^。
時速 5-6km 巡航で、しばしばぼくに置いて行かれそうになった連れ。ぼくのブラフにも負けず、まあ確かに頑張りました。
ちなみに峠で出会った車の夫婦。男性はぼくらを見かけると「おおっ!」と大声で挨拶。もう時間も結構遅かったので「ようやるわ」という気持ちだったのでしょう。奥様の方は「いったいどこまで帰るんだろうね、あの人たち」なんて(笑)。まあ確かに自転車は全く見かけない時間帯になっていましたね…
未知谷
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