株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす

株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす

読み終わったぜー!すげー面白かった。途中までの感想はちょこちょこ書いてきたんで適度に割愛。「成長の罠」を避け、「時に裏打ちされた企業」を買って持ち続けることで素晴らしいリターンを得ることができるという物語。
さて、配当の話。ショー・ミー・ザ・マネー(金を見せろ)。ということで、実際に金を持っていることを配当で現すことが企業が利益を出していることの証明になる。そして配当を再投資することが、複利マジックを得るための元になる。実際に高配当企業がリターンを出している。配当再投資は下落相場でこそ有効。
あとは違った視点で面白かったのが第4部。先進国の高齢化が問題化してくるというお話と、先進国の高齢者の金融資産を新興国が買うという世界的解決(グローバルソリューション)の話。
発展というのは情報伝達が起こす。過去、ある文明が衰退したのは情報伝達がされなかったから。産業革命はグーテンベルグの印刷の発明により蓄積した知が引き起こした。現代のインターネットは中国とインドにそれを起こすだろう。
最後はポートフォリオについて。中国とインドが成長するというのは正しく成長の罠だ。ここでもバリュエーションの話は重要だ。著者が推奨するのはD-I-V指針(配当、国際、バリュエーション=価値)。要は今までのまとめだ。
世界のインデックスファンドに50%、残りのそれ以上を狙う戦略に50%がよいのではないか、と。
随分メモ的になったな。買って損はない本だと思うので興味ある人はどうぞ。