2016.12.4

〜 一匹の羊を捜し回る主 〜
 聖書の中で最も親近感を覚える動物は羊です。羊が登場する物語の中でも、“一匹の失われた羊を見つけ出すまで捜し回る羊飼い”の物語は、大きな感動を与えてくれます。今はクリスマスの季節、神を離れ、見失われていた私たちを見つけ出すために天の御座を離れ、この暗闇の世界に来られたイエス・キリストを通して、神の熱情の愛が示されました。そして今、私たちは、羊飼いなる神に見つけ出され、神の子どもとしての恵みを受けています。
 私は、先週しばらく連絡が絶たれていたT姉を訪ねて、朝日町のある老人ホームに行ってきました。以前、大和兄が召される前までは教会の近くに住んでいて、よく礼拝と大和家家庭礼拝に出席していたT姉でした。しかし、大和兄が召された後、彼女も道で転んだことで腰を痛め、その後は教会から遠くへと引っ越され、礼拝にくることはなかなか難しくなっていました。その後、彼女の部屋を捜し出し、一か月一度の訪問をしていました。しかし、この数年間は体も次第に弱くなり、デイサービスなどでほぼ毎日出かけてしまい、なかなか交わることもできなくなっていました。そして、先々週、電話をかけたところ、突然つながらなくなりました。その時、T姉の身に何かが起きたのではないかと心配し、彼女が関わっていた団体や人たちに連絡をしたところ、彼女のお兄様のいる朝日町の老人ホームに移されたとの情報が入りました。彼女の健康など、いろんなことが気になっていたので、急いで老人ホームを訪ねました。そして、ベッドの上に横になっていたT姉を見つけ手を取り合った時に心から湧き上がった喜びは、イエス様の喜びには及びませんが、大きなものでした。
神の家族の皆さん、クリスマスの季節です。ぜひ、見失った一匹の羊を捜し回れるイエス様の心を抱き、イエス様の代わりに見失われた一匹の羊を捜し回る私たちでありますように・・・。シャローム