オアシス配列

ここでは、「ん」の隣に「後退」、「取消」がある配列を『オアシス配列』と呼ぶこととします。

NICOLA規格では、NICOLA-F型の配列として、オアシス配列が定義されていますが、困ったことに『`@』は通常の Enter キーを2分割して「取消」の隣に配置しているため、NICOLA-J型 と同じキーボードを使ってキー配列定義で NICOLA-F, NICOLA-J の両方に対応させるという事が出来ません。

親指シフトを使う人口が多ければ、NICOLA-J型、NICOLA-F型を別々のキーボードを用意するという事も可能でしょうけれども、現実問題として、親指シフターの人口は多くありませんから、現段階では両方のキーボードが発売される可能性は低いといわざるを得ません。

そこで、NICOLA-J型のキーボードをベースにしつつ、オアシス配列を実現するにはどのようにしたら良いかという事を考えてみました。

条件)
(1) キーボードは 106/109日本語キーボードもしくは NICOLA-J型(FKB8579-661など)キーボード。
(2) NICOLAエミュレーションでのかな配列定義は、親指シフトノートパソコンと共用できるようにする
(3) IME OFF 時にもオアシス配列となるようにする。
(4) IME OFF (英数モード) で ASCII文字の全文字 (0x20〜0x7E) をキーボードから入力できるようにする。

配列案)
http://www2d.biglobe.ne.jp/~msyk/keyboard/layout/FKB8579-661-NICOLA-F.png

・『`@』を小指右シフトキーの隣に配置
・『_』を shift + 0 (最上段の数字のゼロ) で入力するようにする

xmodmap で英数モードの配列、SCIMAnthy の方でかな配列を定義して、実現可能である事を確認してあります。
NICOLA かな配列の定義は、NICOLA-J と NICOLA-F で次のような違いがあります。

NICOLA-J @(単独打鍵) → 、
NICOLA-F :(単独打鍵) → 、