小学館はもったいないことをしました

AKUMAで少女 (HJ文庫)

AKUMAで少女 (HJ文庫)

わかつきひかるの新作は単著としては初のライトノベル。もちろん、直接的なえっちシーンはないが、つんつんでらぶらぶでえろえろなのは変わらない。わざとベタな設定や強引な展開を入れて笑いをとる*1のも、いつもと同じ。
いつもと違うのは、あとがきがついていることで、これがまた面白い。ジュブナイルポルノ作家わかつきひかるのホームページで書いているのとノリは同じなのだが、紙媒体で読むとまた新鮮な印象を受けた。HJ文庫の編集部は太っ腹だなぁ。
あとがきで、ルルル文庫の新人賞*2に応募して二次落選したことが書いてあるが、いちせ氏もコメントしているように、ガガガ文庫なら大賞がとれたかもしれない。仮定の話はさておき、せっかくわかつきひかるほどの人が応募してくれたのだから授賞するかどうかは別として、ガガガ文庫で書いてもらえばよかったのに、小学館は惜しいことをしたものだ。
閑話休題
AKUMAで少女』をすらすらと一気に楽しく読み終えて、本を閉じた瞬間に、何かひとつ物足りないような気がした。そう、あれが足りないのだ。
子宮頸管粘液が。
いやまあ、ライトノベルなんだからそんなもの出てこなくても当たり前で、ないものねだりには違いないのだが、いったん気になるとどうにも収まらず、ついに書店に駆け込んだ。
で、
お嬢様×お嬢様―ふたりは恋ドレイ!? (美少女文庫)

お嬢様×お嬢様―ふたりは恋ドレイ!? (美少女文庫)

これを買って、やはり一気に読み終えた。溢れんばかりの子宮頸管粘液

*1:もっともこのユーモア感覚は万人向けではないだろう。

*2:ただし、具体名は挙げていない。