鬼灯と書いてほおずき。ちょっと怪談めいたネーミングだ。英語では chinese lantern plant という。
ホオというのはカメムシの古名でそれが茎に集まるのでほおずきの名があるという。また、子供の赤い頬を思わせることから頬突きというという説もある。
奥さんが鬼灯の鉢を買ってきた。
提灯のなかを覗くと少し緑色を残した橙色の丸い実が見えた。僕の育った馬込は東京なれど麦畑やトマト畑のある田舎だった。ほおずきで遊んだ記憶がある。爪楊枝で実の中身をほじくり出して口に含み舌で押しつぶすと独特の音を鳴らした。中身をほじくり出すのに小技と根気がいった。女の子の遊びだったが・・・・。
季語は秋。印象に残る句に
・陽がとどけば草のなかにて ほほづきの赤さ 山頭火
・鬼灯の口つきを姉が指南哉 一茶
・鬼灯はまことしやかに赤らみぬ 虚子
草むらにほほづきを見た時の驚きが山頭火
一茶の句はほほづき遊びが女の子の遊びだったこという
まことしやかとは? 騙されそうだが本物という微妙な感じ
夕方の散歩 平和公園の里山
一日うちに篭っていてはカビが生えてきそうなので元気を出して平和公園の里山を歩くことにした。
枝の先に鳥の姿、久しぶりのことだった。ヒヨドリだったが懐かしい。
散歩道は雑草王国。伸び放題に雑草がはびこって道を塞ぐ。雑草は凄まじいばかりの生命力だ。この草むらの中でたくましく咲いている草花あり。ナツズイセン、ミズギボウシ。カラスウリも小さな実をつけていた。タカサゴユリの白い花、鷺が飛ぶ姿のようなサギソウも白い花。それらは新鮮な感じがした。伸びたノブドウは色づいてきていた。百日紅は相変わらず元気。白い百日紅は涼やかでいいものだ。
枝の先のヒヨドリ
散歩道は雑草王国
ナツズイセン
ミズギボウシ
カラスウリの小さな実
タカサゴユリ
サギソウ
ノブドウ
紅い百日紅
白い百日紅