ARMDのOCTアンギオ

OCTアンギオを導入して数ヶ月、これと見たら撮りまくっているうちに、だんだんと判ってきました。この「撮りまくる」ことがOCTアンギオならではのことで、従来の蛍光眼底撮影では造影剤によるショックなどがあるため、とてもそのようなことはできません。時間もかかるし危険性もあります。

OCTアンギオは患者さんも楽で、安全です。しかも、従来のOCT検査に含まれるため、コストもかからないと患者さんにとってはよいことづくめなのです。

OCTアンギオでは、網膜表層、深層、RPE、脈絡膜表層と、いろんな層におけるアンギオの所見が取れます。蛍光眼底撮影でも層別に調べるためには、初期からの連続撮影をする訳ですが、OCTアンギオでは一発でそんな所見が取れます。

ARMD(加齢黄斑変性)の初発例で、CSRと間違えそうなきれいな網膜浮腫、剥離の下に、カリフラワー状の脈絡膜新生血管が映っているのを初めて見た時は、とても感動いたしました。

今のところ、蛍光眼底検査を並行して行なうことも多いですが、経験を積むにつれて、それも省略するようになることでしょう。

OCTのみでARMDの治療経過が追える時代になってきました。

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