- 作者: 学研教育出版
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2013/12/03
- メディア: 単行本
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5〜6ページ程度にまとめられた作品が30話載ってるという代物で、
さくさくあっという間に読める作品集であることは間違いない。
ただ、作られ方としては、あまり感心しない。
ほとんどの作品の由来は「欧米の小咄」で、どこかの小咄集に載ってた
ようなものを採集して、ライターがこの程度の長さにまとめたものと推測される。
どうせなら、それだけにとどめておいてくれた方がまだしも良いのだが、
「開いた窓」とか「猿の手」のような超有名作品も、
あっさり感満載の5〜6ページでまとめられちゃうのは、不幸だと思う。
普段本を読まない人に本を読んで貰うためのきっかけ本、という意味合いでは、
最適とも思えるけど。
ちょっと気の利いたアイデアみたいなものには触れることが出来るので、
ダイソーに置いてあれば買ってもいいような作品集。
ベストはダントツで「父の時給」。急に泣ける話になる。
第2位は知ってる話だったけど「幸福論」。人生や仕事に関して考えさせられる。
もう一作は「人生最悪の日」で。ショートショートらしいオチ。