横浜市教委「自由社に回収求めない」

新しい歴史教科書をつくる会」の自由社版中学歴史教科書の回収要求を横浜市教委に求める請願は不採択になりました。

子ども・教育・くらしを守る横浜教職員の会より
 
自由社歴史教科書の間違いを認めない?
8区でこの秋から使用し始めた自由社の歴史教科書に、間違いの記述があるという重大な事態の中、市教委はこのまま知らん顔するつもりなのでしょうか。
自由社に対し、早急に教科書の回収と、訂正した教科書の配布を要求すること、当面の措置として、訂正シールまたは正誤表の配布を自由社に要求すること」などの当然な請願を、十分審議もせず、不採択にしました。
当局は「訂正措置は発行者が行うことになっている」と答弁しましたが、そんなことは当たり前で承知していることです。
なにも市教委に訂正しなさいと言っているわけではありません。
発行者が未だ訂正しようとしないならば、採択責任者の教育委員会が、自由社に訂正措置を求めるのは当然のことです。子どもたちが間違った教科書ですでに学んでいるのですから。
こうも簡単に不採択にしたわけは、
・ 発行者が訂正しないなら、間違ったままの教科書で学んでもいい
・ そこまで正す責任は、教育委員会にない
・ 採択した権限を批判されたくない
こんな教育委員会の姿しか見えてきません。
もしかしたら、間違いをみとめていない?
そんな疑いを持ってしまう会議でした。
会場から、「このまま間違った教科書で教えていいのか」「責任をとれ」など、激しい抗議が起こりました。いつもだと、すぐに制止の声がかかるところですが、制止の声はとうとうかかりませんでした。「退場」を覚悟で、抗議しましたが、私たちは不採択の結果に納得いかず、指導課に抗議に行きました。
改めて、自由社歴史教科書の記述の間違いについての検討と、その結果を回答してもらうよう要望してきました。