恋愛適齢期

評価:★★★★(85点)
POINT:キャスト・ストーリー

 54歳のバツイチ劇作家エリカは娘のボーイフレンドが63歳の業界人ハリーだと知り、驚愕。ハリーは30歳以下の女性にしか興味を持たないプレイボーイ。エリカはそんな彼がうとましくてならない。そんなハリーが突然心臓発作を起こし、エリカの別荘で療養することにそして、エリカとハリーはいつの間にか心を許しあえる仲に。また、ハリーの担当医となった青年医師ジュリアンは、エリカの小説のファンであり、実物のエリカに会い一目惚れし、純粋に想いを伝えてくる。
 ハリーが療養生活を終え、また元通りの日常に戻った時、ハリーはエリカとの恋に怖気づいてしまう。
そして、エリカは傷つき、青年医師ジュリアンの純粋な愛に惹かれていく・・・。3人の恋の行方はどうなるのか?
 これがおおまかなあらすじです。

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 恋の感情はいくつもの恋愛を重ねた大人達にとっても、ほろ苦く甘酸っぱいものであり、どうしていいのか分からず怖気づいたり、ちょっとしたことでときめいたりする。『恋愛適齢期』は、恋愛に適齢期なんてないということを教えてくれます。一緒にいたいと思う人に出会ったら、年齢なんて関係ないのです。この映画を観るといつまでも「恋愛っていいな」と思えるように生きたいなと思えます。
正直、こんなことってかなりレアなことで実際は50歳過ぎて、こんなドラマチックな出会いはないのが現実・・・と言いたくなるかもしれませんが。まぁ、映画は夢を見させてくれるということでそこは突っ込まないで観ることがお勧めです。ハリーに振られてからのエリカの落ち込み具合はちょっとコメディチックで大袈裟だけど、そうすることで映画を思苦しい恋愛から解放しているのかもしれませんね。
 最後にエリカとジュリアンが惹かれあっていく過程がバサッと切られているのがちょっと・・ですがまぁ、そこも突っ込まないで観ましょう。ラストが肝心ということで。

 若い女性を魅了するハリーにはジャック・ニコルソン、聡明でファニーなエリカにはダイアン・キートン。ハンサムは青年医師を演じるのは私も大好きなキアヌ・リーブス。彼の「恋に年齢は関係ない」というセリフが世の妙齢女性に勇気を与えそう。ダイアン・キートンがとても可愛いので必見ですよ!