『結び』 私は女系容認派なのか?

まとまりのない記事を書き散らかしてきました。今月の意見は今日で終了の予定なので、結局まとめを書けずに終わることになります。白状すると、家の中も満足に片付けることができない自堕落な人間なものですから、整理整頓は大の苦手で、こうした性格がブログにも現れてしまい苦笑のいたりです。要点がわかりにくい、単純化できることを、わざわざこみいった書き方をしている、そんな意図はないのですが、結果的に当たっているかな、という感想を自分で持っています。
それでも、いろんな方に私の記事を読んでいただけて励みになりました。また、 ブログ散策:天皇制の危機では何度か私の記事を取り上げていただいていたのに、無視したようなことになってしまいました。この場で、お礼を申し上げます。実を言うと、「女系天皇に断固反対!(旧宮家皇籍復帰を)」というサイトの趣旨に注目して眺めていたものですから、他のTB記事に気をとられ、見過ごした次第です。ここのサイトで紹介されている 皇室を考えるの記事とか、私の記事にTBして下さった 今更ながら、皇位継承話といったあたりが、意見の相違は軽視でき、うまくまとめてあるように思いました。そうしたわけで、引き続き、まとめをお願いしたいな、私の記事も議論のタネにしていただければ反省も出来るかな、という感想を抱いております。


さて、私は女系容認派なのか?という記事タイトルですが、愛子様の子が皇位を継承するのは当然のことと考えているので女系天皇を容認しているという理解でよろしいです。むしろ難解なのは、女系天皇反対の立場の人たちです。「女性天皇は認めるが、女系天皇は認められない」というのは、きわめてやっかいな問題を引き起こします。女系天皇反対の立場の人たちは、愛子様が結婚し、子供をつくることに賛成できるのでしょうか。つまり、愛子天皇の皇子または皇女として生まれ皇室で育った人をさしおいて、愛子天皇の次の天皇旧皇族男系の子孫男子を担ぐことになりますが、それで国民的理解を得られるとお考えでしょうか。そもそも明治の始めでさえ、女性天皇だけを認めて女系天皇を認めないと言うわけにはいかない、というのが衆目の一致する意見でした*1
となると、「女系天皇に反対する以上、女性天皇も容認するわけにはいかない」というのが論理的必然というものではないでしょうか。さて、女性天皇という「中継ぎ」をおかずに男系男性天皇に引き継ぐとなると、やはり、愛子様をさしおいて「皇室で成長された皇子でない」人間を次の天皇にするということになってしまいます。これはきわめてやっかいな問題ではないでしょうか。養子の主張も一部で見られますが、両親をなくした子を引き取る養子ならまだしも、健在する実の両親から幼な児を引き離して養子にするなど「伝統」で済まされないでしょう。そこまでして、不安定な継承である男系にしがみつく理由はあるのか、私にはわかりませんでした。女性天皇反対というのなら、むしろ『天皇制維持のための「女性天皇」を拒否しよう! 天皇制はもうやめよう!』と唱えているグループ( 女性と天皇制研究会)のほうが勝ちなのではないでしょうか。


また、まとまりのない事を書いてしまいました。多少詰将棋が得意なものですから、詰将棋を解く(作る?)ような感覚で記事にしてしまう癖があります。根っこの疑問が氷解しない限り私の探索は続きます。今の時点の私は、20年後の次の世代が女系天皇であり、かつ男系天皇ともいえる皇位継承のあり方を模索できるようにするために、皇室典範が改正されることを支持します。

*1:「女帝の結婚を認めない」「女帝の子が天皇になることを許さない」といったことは「人道に反する」ことである