「ICO」「ワンダの巨像」の上田文人の新作!?
PS3 FAN || 噂:これは本物なのか!?Team ICOの最新プロジェクト?『Trico』トレイラーが流出
PS3 FAN || 噂:E3での公開は無い可能性も、しかし『Trico』トレイラーは本物と
冒頭の穴の中に鎖が垂れ下がっているシーンは、以前チームICOのスタッフ募集のためのホームページにて使用されていた画像と同じですね。
いやあ。見ていて、これだけで目が熱くなった!!
ワンダと巨像でPS2であれだけのものを作ったチームがPS3でどんなゲームを作るのかと期待していましたが、えらいことになってるじゃないですか!
少年の動きはもちろん、犬?の動きや毛並みの流れ方がすでに素晴らしい(それともPS3ではあれぐらい当然なのだろうか?)。兵士のような人間を犬?が叩き飛ばす流れも息を飲む。
それにしても、動画が流出・・というのがなんとも残念というか微妙な話なのですが。
なにはともあれ、これからの正式な発表、そして発売が楽しみです。
『胡同(フートン)の記憶』加藤千洋 平凡社
- 作者: 加藤千洋
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 単行本
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町を縦横に走る毛細血管
朝日新聞の特派員として北京での二度の滞在を経験した著者による、北京の市井の人々の生活を感じさせるエッセイです。
「胡同(フートン)」とは北京に見られる細い通りのことで、道幅は狭いものでは0.8メートルと、車が通れないどころの話ではない。
本書の言葉を借りれば、「町を縦横に走る毛細血管」。開発が進み近代的な建物が立ち並ぶ大通りからちょっと横道に入るだけで中国らしい家々が並んだその道を歩くことができる。
明の時代以来の古都としての北京の下町、そういうものを感じさせる場所だといっていいだろう。
ただ最近になるとやはり、さらに開発が進んで取り壊されてしまった通りも多いという。
胡同沿いには昔ながらの料理店や、住居である「四合院」やそれを利用した店舗もあり、そうしたお店について本書では触れられている。読んでいると自分も行ってみたくなる。
北京を取材する、という怖さ
特派員として北京を実際に取材されていただけあり、そうした話も面白い。
天安門事件など有名といわれる事件について実際に取材した話、自身がその場面に出くわした話も、もちろんある。
面白かったのは「独家新聞のさざ波」の章。「独家新聞」とは「特ダネ」のこと。自分は名前しか知らなかったのですが、芥川賞作家の辺見庸は著者と同じく北京の特派員をしていたそうです。敏腕を発揮して独家新聞、特ダネを連発していたのですが、そんな彼を待ち受けていたのは中国政治の空寒さで・・という話。
ところでこの章を読んだ後にバイト先の本屋に行くと、こちらが↓話題書の棚に。
- 作者: 辺見庸
- 出版社/メーカー: 大月書店
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 単行本
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偶然にもその辺見庸の本が。
中国の本屋
本屋で働く者として気になったのが「三味書屋の店主」の章。北京で骨太な書店をしたたかに営む店主の話です。
それまで(三味書屋という書店の創業時)の中国では本を売る書店というのは、国営の新華書店しかなかった。全国どこへ行っても書店の屋号は新華書店だった。民間の書店という意味では、八十八年五月に産声を上げた劉さん、李さん夫妻の三味書屋が、おそらく第一号であろう。(p123)
へえ、と思う話。中国の書店事情の本がどこかにないだろうか。