「社会的行為」 social action (社会学)

http://www.histanth.tsukuba.ac.jp/~minzoku/pub/12/y12maeyama.html

 社会的行為 social action の概念は M.ウェーバーおよびT.パーソンズらによって緻密に吟味され、これまで社会学社会人類学上の理論構築をリードするうえで大きな役割を果たしてきた。 ウェーバーは、行動 behavior のなかでも特に行為者が主観的に意味を付与したものを行為と呼び、これを、目的合理的行為、価値合理的行為、情緒・感情的行為、伝統的行為の4種に分類した。 パーソンズとシルズは、社会的行為を、目標達成を志向する、動機づけに導かれた、社会的規範によって規制を受けている行動に限定したうえで、社会学のもっとも中心的な概念とした。 これらの行為理論を律する原理は、一言でいえば、理性と合理性、合目的性である。



http://cruel.org/econthought/profiles/weber.html

 ウェーバーは4種類の「理念型」を提示した。

  • (1) 目的合理的行為 (zweckrational, 合理的な目的のための合理的な手段)
  • (2) 価値合理的行為 (wertrational, 不合理な目的のための合理的な手段)
  • (3) 感情的行為 (affektual, 感情に導かれた行動)
  • (4) 伝統的行為 (traditional, 因習や習慣に導かれた行動)



ジジェクイデオロギーの崇高な対象』 p.46

 おそらくイデオロギーのいちばん基本的な定義は、マルクスの『資本論』の有名な一節だろう。
 “Sie wissen das nicht, aber sie tun es.” (彼らはそれを知らない。しかし彼らはそれをやっている。)