無意識日記々

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四半世紀は思案時

氷室京介の引退宣言話が持ち上がっているそうで。細かい事情は話が錯綜している為定かではないが随分と突発的な発言だったようだ。そりゃあ皆焦るわな。

彼がソロ活動を始めて25年目での発言という点に、少々吃驚している。53歳か。いや、我々は今年15周年を迎えた訳でそれから数えると25周年まであと10年しかない。半分はとうに過ぎている。そう考えると何だか身が引き締まる。

勿論、彼の場合はソロ活動の前にBOΦWYがあるし、何より年齢が違う。簡単に比較出来るものではないのだけれど、それでも25年というのは節目としてわかりやすい。英語圏だと"四半世紀"という数え方をするし。

Hikaruの今の年齢は31歳。"働き盛り"と世間一般では言う年齢か。そんな時期に"本業"から長らく離れているのは勇気の居る事だが、こちらからすればこうやって合間々々に大胆に休んで末永く活動してくれる方が有り難い。たとえ稼働年数自体が減ってしまっても、だ。

勤続疲労はどうしたってある。そこで無理をして得られるものは何か。Hikaruの場合それは今まで"突然倒れる"という方法でリセットされてきた。今度ばかりは、学習してくれたかなと…思ってたんだが去年はあんな感じ(^_^;) 或いはもっと更に気まぐれな活動形態の方がよいのかとはなる。

それに、案外他に与える影響は小さい。氷室京介宇多田ヒカルでは宇多田ヒカルの方が知名度は上だろうが、邦楽シーンに与える影響は比較にならない程氷室京介の方がデカい。BOΦWYも彼自身もそう呼ばれる事は少なかった(というかそもそも当時はそんな言葉なかった)が、彼らはヴィジュアル系の先駆者であり、その"生き方"そのものがお手本になってきた存在である。XもLUNA SEAGLAYラルクもマリスも誰もかも今回の件で自分たちの"引き際の美学"に関して思いを巡らした事だろう。ローリング・ストーンズやキッスのように倒れるまでロックし続けるか、はたまたトップ・パフォーマンスを見せられるうちに引退するか…氷室はそのひとつの大きなモデルケースになりうる、というかもうなる。

実際の所は今後の展開次第だ。特にツアーからの引退宣言は、世界的にみれば"撤回する為にある"というのが共通認識だ。それも含めて氷室がどう動くか、である。

ヒカルの場合、良くも悪くも何の影響も無い。彼女が居ない間は彼女の分ポッカリ穴があく。それだけである。他への影響は皆無だろう。しかし、それは我々にとって世界の底が抜けるようなもの。他への影響の有無なんて些細な事だ。25周年なんてもうたかだか10年後。出来れば、"気が付いたら過ぎていた"くらいが理想的なんだが、果たしてどうなってくれていますやらですな。