無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

ヒカル→関根勤→有吉→なりくん

なりくんの「MUSIC HUB」にヒカルがゲスト出演していた時に、「私、写真でその人の性格がわかるの」的な趣旨の話をしていた。これだけだと何だか占い師みたいで不気味だが(占い師さんは別に不気味ではないけれど、占い師じゃないくせに占い師みたいな人って気味が悪いと思いませんか)、よく考えたら関根勤も似たような事をやっていたなぁ、と。

関根勤といえば「宇多田ヒカルの好きな芸能人5人衆」に二回続けて選ばれたある意味羨ましいというか偉大なコメディアンだが、彼がCX系「笑っていいとも」に出演して「芸能人にそっくりな素人さんいらっしゃい」的なコーナー(コーナー名忘れた)の司会をしていた時、まずその素人そっくりさんを推薦紹介するそっくりさんの知人なり友人なり身内の人なりが先に登場するそのタイミングを見計らって、その人(そう、その人は別に誰に似ている訳でも何でもない、本当に単なる一般人の素人さんなんですよ)をひっつかまえて、アドリブでひとことキャプションを付け加える即興芸を披露していたのだ。本当に面白かったので、よく覚えている人も多いんじゃないかな。

曰く、「日曜日の午後は日吉の図書館に出掛けて読書をしています」だとか、「下北沢でブティックを経営しています」だとか「1日5回プロテインは欠かしません」だとか、今私が勝手に捏造してるんだけど(笑)、何かそういう風な、如何にも本当にその人がしてそうな事を言うのだ。「わかるわかる」と何度手を叩いたかわからない。それをいきなり今初めて会った素人さんに対してアドリブで繰り出すのだからその観察眼・語彙力・瞬発力たるや。しかも、何しろ相手は素人さんだから、余りにハズレ過ぎた事を言っても機嫌を損ねるかもわからない。そこでその人が、たとえ当たってなくても笑ってやり過ごせる程度の、聞いていて誰も気分を害さない程度の比喩をすぐさま捻り出すのだから、いやはや、ヒカルがお気に入りにするだけあって細やかな気配りとお笑いのセンスを両方兼ね備えた人だわと感心したものだ。いや私は「欽ちゃんのどこまでやるの」で黒子とグレ子(灰色つまりグレー色の衣装を着ていただけでグレた子の事ではない。それでは「欽ちゃんのドーン
!といってみよう)の「よい子悪い子普通の子」の発展バージョンになってしまう)をやっていた頃から知っているのでかれこれ35年以上になるのだけれど。娘さんが可愛い。

という事で、きっと関根勤もヒカルの得意技、「写真を見ただけでその人の性格を当てる」がある程度出来るんじゃないかと思うのだ。勿論、ほんの数秒であっても実物の人間が歩いて出てきた時の立ち居振る舞いから読み取れる事というのはそれはそれはかなりの情報量だから写真一枚の方が遥かに難易度は高いと思うが、大体同じ方向の才能を持ち合わせていると言っていいと思う。


そんな風に関根勤を評価していたものだから、余談になるが、猿岩石(…元?)の有吉が「あだ名芸」を披露し始めた時に、「なんか関根勤の芸に似てるなぁ」と思ったものだった。人ひとりに対してキャッチフレーズを与える、という点では同じだが、ヒカルや関根勤は見た一瞬でキャッチフレーズを繰り出すのに対して、有吉は、視聴者や仲間の芸能人がその人に対して蓄積してきた言語化されていないイメージの概形を素早く捉えてあだ名化する、という点はかなり異なる。対照的ですらあるだろう。パッと見の第一印象と印象の蓄積の差である。ただ、いずれにせよ言語化されていない印象を的確にコンパクトにまとめてキャッチフレーズを生み出す才能である所は共通している…

…なんて事を連想していたら今度は「なりくんの特技はあだ名つけ」とヒカルが言うから、はてどんなものかと思いきや、誰かわからない人で「人んちの煮物」って言って2人で勝手に盛り上がられてもなぁ、と梯子を外された気分になったのだった…って何故今更2ヶ月前のラジオ出演の内容について語っているんだ私は。どうせなら欠番になってる「5月のKuma Power Hour」を作って放送してくれんかね?w