覚え書:「みんなの広場 いじめや差別をなくすために」、『毎日新聞』2014年03月23日(日)付。

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みんなの広場
いじめや差別をなくすために
中学生・13(東京都文京区)

 道徳の授業でハンセン病について学習した。私はハンセン病の名前すら知らなかった。ハンセン病はらい菌に感染することで神経に障害が起こる病気だ。感染病ではあるものの感染力が非常に弱く、感染することはごくまれだった。

 しかし、昔の日本では間違った知識が広まり、感染を恐れた国は患者を療養所で暮らさせたり、子供を産めないようにしたりした。こうした対応が世間に広がり患者は厳しい差別を受けた。なんてひどいのだろう。こんなことになった原因は間違った情報が伝わったことにある。なんとなく伝わった情報をうのみにして人々を傷つけてしまった。とても悲しいことだ。

 このようなことは日常にもあるのではないか。放射能の影響を恐れて福島産の野菜や魚などを買わない人がいたり、学校である子の情報が広まっていじめに発展したりしている。

 間違った情報を信じず、自分で知ろうとすることでいじめや差別をなくすことができると思う。 
    −−「みんなの広場 いじめや差別をなくすために」、『毎日新聞』2014年03月23日(日)付。

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