◆ 悪徳日記

妹から知った時計。時間を知るにはこれが一番(注意・音声有)あ〜、元ネタはフィンランドのグループらしいのです。検索したらこれの逆バージョンなどもありました。
今日は母上様のアッシーとして駆りだされました。祖父の家まで行って、びわやらきゅうりなどを運搬。疲れたし時間もかかりましたが、今日の交通費も含めたプリカも獲得しましたし、お寿司やメロンも食べたので満足。とりあえずは寝て、疲れがとれたら小説でも書きましょう。
さてさて、そんな今日はラノベ読みにおすすめの非ラノベ本として紹介されていた本を手に取っていた海獺でして。

お勧めする③を選ぶのが難しいな〜シリアスxコミカル


アゴタクリストフ『悪童日記 (ハヤカワepi文庫)早川書房,2001   類似検索


戦時下を舞台に、親と離れ離れになってしまった兄弟が境遇にめげずにたくましく生きていきます。おばあちゃんの所で暮らすのですが、このおばあちゃんがケチなのです。しかし、兄弟はへこたれません。うん、まじでたくましい。
最初は文章がやたらと平坦に感じられました。訳書はあまり読まないので訳書独特のものなのかなと思っていましたが、十ページも読めば気にならなくなりました。子供の視点で書かれた日記形式だと気づきますしね。しかも、あるルールに基づいた日記であり、そのルールは途中で出てきます。これに関連して、六十二章に分けられているのですが、それぞれの章ごとに話が完結していて読みやすいです。重いテーマのくせにコメディっぽオチも多数ありますよ。
大人を手玉にとる兄弟は見ていて痛快なのですが、痛快は痛快でもデスノートのような痛快さでしょうか。天才の美学ともいうべきものです。あとはずれた楽しみ方として、kagamiさんがおすすめしてる作品だな〜とニヤニヤしてました。もちろん作品の質ありきですが、兎っ子やら将校のネタなんかが。
一番印象に残っているのは、兄弟が飲み屋などで働く場面のあたり。自作の戯曲を紹介している章とか、なんかふわふわしてました。章ごとのまとめかたがうまくて、前半の「髪に受けた愛撫だけは、捨てることができない」とか、後半では「「うん、砲弾が落ちてね、庭に穴が空いたんだ」」なんかがお気に入り。ページ数も多くないので手に取りやすいと思います。続編もあるようなのでぜひ読みたい。おすすめに飛びついて正解でした。


③ GOTH Amazon② ライフ・イズ・ビューティフル Amazon① 白夜行 Amazon
この小説が好きな人にお勧めする③
東野圭吾さんの『白夜行』天才的な犯罪者たちの一生を追ったもの。→感想
②『ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]悪童日記と同じ舞台ですが、こちらは父親が子供の不安を除去するため素敵な嘘をつくお話です。
乙一さんの『GOTH―リストカット事件』ダークな要素がぶちこんであるミステリ。→感想